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「ブレードランナー2049」詳細あらすじ・感想ネタバレあり!! 雪とK、白はレプリカントの死のメタファー。レイチェルとデッカードのその後は、世界が覆るような秘密がありました!!

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注意!!

 

当ブログには、「ブレードランナー2049」の究極のネタバレを含んでいます!!

 

映画をまだご覧になられていない方は、くれぐれもお読みにならないようにしてください!!

 

 

以下、ネタバレ含む!!

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

 

35年の時を経て、「ブレードランナー」の続編が公開されました!!

 

その後のデッカードとレイチェル

 

「デッカードとレイチェルはその後、どうなったのか」

 

旧作ファンが最も知りたかったこの命題。

 

それこそが、本作の最大のテーマになっていました。これが、何よりも嬉しかったです。

 

デッカードとレイチェルが逃亡したのが2019年。

 

そして2021年にレイチェルはなんと、子供を産んでいたのでした。

 

タイレル社のレプリカントは欠陥だらけでしたが、なんと子供を産めるように設計されていたのでした。

 

ウォレス社のレプリカントは、あらゆる点でタイレル社のレプリカントより高性能でしたが、どうしても子供を産むという機能だけは成功しません。

 

レプリカントの製造に限界を感じているウォレス社長はどうしても、過去にたった1人だけ生まれたレプリカントの子供が必要でした。解剖して調べたかったのです。

 

つまり、レイチェルとデッカードの子供が。

  

素晴らしき役者陣、特に女優陣が良かった!!

 

ライアン・ゴズリングは、こんな影のある役をやらせたらやはりぴったり来ます。最初は従順で、徐々に職務に疑問を抱いて行くレプリカントを見事に演じていました。

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デッカード役のハリソン・フォードはなかなか出て来ません。最後の三分の一くらいでやっと出て来ました。すっかり貫禄のデッカード。

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「愛しているなら、時として他人になれ」

 

愛するレイチェルと別れた理由が胸を打ちます。

 

素晴らしい女優陣

 

本作で特に印象が強かったのが女優陣です。

 

ジョイ

 

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まず、全く新しい概念である3D映像でかつ感情を持つ存在のジョイ。

 

「ノック・ノック」でキアヌ・リーブスを陥れた悪女の1人・アナ・デ・アルマスという女優さんです。

 

可憐な3D映像の彼女はレプリカント以上に悲しい存在です。愛という感情はありながら、実体がないのでKと触れ合うことができない。たった一度だけ、Kと愛を交わす場面では、娼婦を呼んで彼女と同期し、外見だけを自分にした娼婦がKと愛を交わす…。

 

あんな悲しいラブシーンがかつてあったでしょうか。

 

初めて雨に濡れた時、子供のような笑顔を見せながら、電話がかかって来たら映像が停止してしまう彼女。

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スピナーが墜落した時も、Kを救出したいのに何度も巻き戻ってしまう彼女。

 

たった1人、レプリカントのKを心から愛しながら、彼に触れることもできず、彼を助けることもできず、それでもけなげに、ただひたすらけなげに、Kに尽くそうとする3D映像のジョイ。

 

Kが逃亡を決意した時、ジョイもついて行くことを決意します。しかし、本体を残すと位置情報で知られてしまう。

 

そのため本体を破壊し、携帯用の機械でのみの存在となるジョイ。ただし、そうしたら携帯用端末が壊れれば、彼女の全存在が消滅してしまう…。

 

極悪女に、携帯端末が踏み潰される直前、

 

「愛してる!!」

 

とKに叫んで消滅する彼女の、あまりの哀しさに、しばらく言葉を失いました…。

 

ラヴ

 

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その極悪女・ラヴはシルビア・フークスという人が演じています、この方は知りませんでしたが、猛禽類のような表情で冷酷に殺人を繰り返す姿は強い印象を残します。クライマックスで憎悪の炎を目にたぎらせながらKをナイフで突き刺す様子は恐怖で身がすくみました。

 

ほとんど無名のこの2人の女優が、本作に強烈な印象を与えています。30年前の「ブレードランナー」よりも本作が明るい印象を受けるのは、この2人の活躍が大きいと思います。

 

 

旧作ファンへのサービスその①スピナーの大暴れ

 

30年前のブレードランナー公開時で覚えている映画評があります。

 

空飛ぶクルマ・スピナー。あまりにもリアルで、あまりにもクールなあのスピナー。世界中の男子はあのクルマに釘付けになりました。

 

しかし、スピナーの登場シーンはあまりにも少ない。

 

それが、「ブレードランナー」の数少ない不満の1つだ。

 

という映画評。僕も全く同感でした。

 

それを意識してか、本作ではスピナーが所狭しと飛び交います!!

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しかも30年分、進化して、ドローンを飛ばす機能がついてクルマが盗まれないよう監視したり、現場の写真を撮ったり、ミサイルまで発車します。

 

主人公・Kの乗るスピナーはプジョー製でした。後部の車輪は1つしかない三輪車です。めっちゃかっこよかった!!

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その②ガフの再登場

 

足が悪く、折り紙が得意なデッカードの同僚・ガフ。Kが老人ホームにいるガフにデッカードの聞き込みをするシーンがあります。

 

牛の折り紙を作るガフ。まだ元気そうでした。もう少し本編と絡んで欲しかったな。

 

その③驚愕!!レイチェルの登場

 

クライマックスで息を飲みました!!

 

なんと、レイチェルが登場したのです!!

 

ショーン・ヤングはブレードランナーの新作に呼ばれなかった、という新聞記事を読んだ記憶があったのに…。

 

プライベートで問題ばかり起こしていた彼女は、ブレードランナーのあと、大した仕事をしていません。本作に呼ばれないのも自業自得か、と思っていましたが…。

 

部屋の奥から、30年前と全く同じレイチェルが歩いてきたときは、デッカードではない僕ですら心が大きく動きました。

 

ショーン・ヤングの名前が最後にクレジットされていたので、彼女本人なんでしょう。なんらかの処理で30年前と寸分違わぬ姿で、あの肩の張ったスーツで歩いてきました。

 

懐かしさのあまり、涙が出そうになりました。

 

その④雪の中で息絶えるK。白はレプリカントの死のメタファー

 

ラストシーン、デッカードが研究所に入っていくのを見送りながら、Kは静かに息絶えます。

 

しんしんと降り積もる雪の中で。

 

旧作でロイが息絶えたとき、彼が抱いていた白い鳩が空に飛び立って行きました。

 

また、「ブラックアウト2022」でも、トリクシーの死の瞬間は白い飛んでいました。

 

「白」はレプリカントにとっては死を意味している色のようですね。

 

探していたのは、自分自身だったのか?

 

レイチェルが30年前に生んだ、たった1人だけいるレプリカントの子供。

 

それは自分自身なのか?

 

自分は特別な存在なのか。

 

 

Kが直面した自分自身への問いは、人間なら誰でも直面する問いなのでした。

 

誰しも一度はそう思ったことのある問いです。

 

そして誰しも、そうでないことに気づき、失望する。

 

人間はそうして大人になっていきますが、レプリカントは…。

 

「自分はどこからきて、どこへ行くのか」

 

30年前と同じテーマが、そこにありました。 

 

 

本作を理解するために見ておくべきショートムービー

 

その①「ブラックアウト2022」の解説はこちら。

www.rundietrunner.com

 

 

その②「2036:ネクサス・ドーン」の解説はこちら。

www.rundietrunner.com

 

 

その③「ノーウェア・トゥ・ラン」の解説はこちら。

www.rundietrunner.com

 

 

STORY

 

レプリカントを製造していたタイレル社は、度重なるレプリカントの反乱を受けて倒産。一方、地球は生態系が変化し食糧難に陥っていたが、ウォレス社の技術により人類は飢餓から救われる。ウォレス社はタイレル社を買い取り、レプリカントの製造を再開、ネクサス9型は従順で反乱を起こさないレプリカントであった。危険な旧8型の残りを始末する特捜班をブレードランナーと呼んでいた。

 

情報屋から連絡を受け、ブレードランナーKは惑星カランサからの脱走レプリカント・サッパーの家に行く。2022年の大停電を引き起こしたテロリストの1人だ。

 

怪力のサッパーと互角に戦い、最後は打撃技で彼を打ちのめすK。そう、彼もレプリカントなのだ。

 

Kが銃の引き金を引く直前、サッパーはこう言い残す。

 

「お前ら新型はクソな仕事で満足している。奇跡を見たことがないからだ」

 

署に戻るKに、同僚から激しい罵声が浴びせかけられる。レプリカントに対する壮絶な差別が存在しているのだ。

 

アパートに戻ってからも、廊下ですれ違う住人から猛烈な差別用語で罵られるK。

 

自宅では、3D映像の恋人ジョイが彼をあたたかく迎えてくれる。ジョイは感情がある映像で、映写機の届く範囲でしか存在できない。

 

しかしKは「アンテマネイター」をジョイにプレゼントした。これがあれば映写機がなくてもジョイはどこででも存在できる。

 

3D映像だが、ジョイとKは深く愛し合っていた。

 

サッパーの庭に埋めてあった箱から人骨が発見された。

 

産道が小さすぎ、それにより出産時に死亡したようだ。

 

しかし骨盤をよく見ると、帝王切開しようとした跡があった。

 

サッパーは軍の医療班にいた。

 

旧型が、誰かを助けるために自分の技術を応用した?そんなことがあるのか?

 

さらに骨を調べると、信じられない事実が判明した。

 

骨に、シリアルナンバーが打ってある!!

 

この人骨は、レプリカントのものなのだ!!

 

レプリカントが出産していた?!

 

命の秩序が乱れる!!人造人間が出産など、ありえてはならない!!

 

Kの上司・マダムこと署長は動揺する。

 

ウォレス社で、この人骨のシリアルナンバーについて調べるK。社長直属の秘書・ラヴと名乗る女性レプリカントがわざわざ応対に出て来た。

 

大停電で失われたデータだが、わずかに残っていた音声を再生すると…。

 

デッカード、という名のブレードランナーとVKテストを交わしている女性の声。

 

ウォレス社社長、二アンダー・ウォレス。どうしても自分のレプリカントを妊娠させることができない。レプリカントの製造には時間がかかり、レプリカント同士で繁殖できなければならないのだ。

 

タイレル社のレプリカントは繁殖に成功したが、その記録は失われた。

 

たった1人、生まれたはずの子供を捕まえ、解剖できれば秘密がわかるはず。

 

ラヴに子供の発見を厳命するウォレス。

 

サッパーの自宅に戻り、子供用の靴下や、赤子を抱いた女性の写真を発見するK。証拠を消すため火を放つ。

 

人骨が埋めてあった枯れ木には、「6 10 21」の文字が刻んでいる。

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彼はその数字を見て愕然とするのであった。

 

レプリカントの出産という、下手をすればパニックを起こしかねない事態の痕跡をKが消したことに満足する署長。

 

Kに、過去の記憶について尋ねる。

 

Kには子供の頃の記憶があった。どうせ、移植された記憶だが。

 

宝物の小さな木馬をいじめっ子に取られそうになる記憶。暗い長い階段を駆け下り、燃え盛る炉の横の隙間に隠した記憶だ。

 

その木馬に掘られた文字が、「6 10 21」なのだ。

 

「6 10 21」つまり2021年6月10日に生まれた子供のDNAを調べ、異常個所を探すKは、まったく同じDNAを持つ男児と女児の存在に気づく。

 

女児は免疫不全で死亡している。男児は孤児院にいたようだ。

 

孤児院は産廃場のそば。スピナーで向かうと、ゴロツキどもに撃ち落とされる。何十名というゴロツキに囲まれたKを助けたのはラヴであった。遠隔操作でドローンからミサイルを打ち込み、K以外の全員を抹殺する。

 

Kが子供を探すのを待っているのだ。

 

孤児院では、その部分の記録だけ無くなっていた。

 

しかし、Kはあることに気づく。

 

ここの廊下は、自分の記憶と同じなのだ。

 

階段を降りると、あの燃え盛っていた炉もある。

 

隙間に手を入れると、木馬があった。

 

自分の記憶は本物なのか?

 

自分こそ、探し求めているレプリカントなのか?

 

記憶を作る研究所に向かうK。所長の女性は生まれてからガラスドームから出たことがない、免疫不全の女性であった。彼女に自分の記憶を見てもらうK。

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「この記憶は本物です」

 

やはり、自分だったのだ…。

 

L.A.P.Dに戻り、署長に「子供を見つけ、殺害した」とうその報告をするK。

 

Kはジョイと逃げることを決める。ジョイの位置情報を消すため、メインの機械を破壊する、これでジョイはアンテマネイターだけの存在となった。

 

木馬に残っていた放射線から、過去に大きな放射能漏れがあった場所で作られたことがわかる。そんな場所は1箇所だけだ。

 

ジョイの位置情報が消えたため、署内に乗り込むラヴ。署長を殺害し、署長のパソコンからKの居場所を特定する。

 

Kは廃墟と化したカジノにいた。木馬が作られた場所だ。

 

デッカードはそこにいた。

 

レイチェルに子供が生まれたとき、デッカードは別れたとのことだった。追っ手が迫っていたからだ。愛するがゆえに別れたのだ。

 

だからデッカードは子供の詳細を知らない。

 

そこにラヴの魔の手が迫る。ミサイルで建物を攻撃し、気絶したデッカードを連れ去る。ラヴの戦闘能力は高く、Kも歯が立たない。倒れたKのポケットからアンテマネイターが落ちる。

 

情け容赦なく踏み潰すラヴ。ジョイの存在は永遠に失われた。

 

Kは謎のグループに介抱されていた。

 

2022年のテロを起こしたレプリカントたちにより組織されたレジスタンスたちだ。

 

レプリカントの解放しようと願うものたち。

 

レイチェルの子供は極秘裏にかくまわれている。

 

「いつか『彼女』を世界中に知らしめ、レプリカントの権利を取り戻す」

 

「『彼女』…?」

 

「あなた、自分だと思っていたの?」

 

「女児は免疫不全で死亡したと記録にあった」

 

「それは私たちが改ざんした記録よ」

 

デッカードの口から秘密が漏れることを危惧したレジスタンスたちは、Kにデッカードの暗殺を託す。

 

ウォレス社では、社長自らがデッカードに子供の居場所を質問していたが、彼は口を割らない。その時…。

 

部屋の奥から、レイチェルが現れる。30年前とまったく変わらない姿で。

 

「私を愛しているなら教えて」

 

しかしデッカードは言った。「彼女の瞳は緑だった」

 

ラヴがレイチェルを撃ち殺す。

 

デッカードを別の拷問場所へと移送するスピナーの車列に、Kのドローンからミサイルが打ち込まれる。

 

護衛スピナーを全て撃墜、デッカードとラヴを乗せたスピナーは海岸線に不時着。

 

みるみるうちに浸水するスピナー。デッカードは手錠に繋がれ、逃げることができない。

 

Kとラヴの決着をつける時が来た。激しい肉弾戦、狡猾なラヴは両手に仕込んだナイフでKの脇腹をえぐるが、Kは満身の力でラヴを海中に沈め、息の根をとめる。

 

Kはデッカードを殺さなかった。

 

「さあ、娘さんに会いに行こう」

 

Kはデッカードを連れて行く。あの免疫不全のガラスドームへ。

 

デッカードは研究所に入り、生涯をガラスドームで暮らして来た我が娘との再会を果たす。

 

外では、白い雪が舞う中、横たわったKが、静かに息を引き取っていた。