走れダイエットランナー!

ポンコツ夫とポンコツ嫁はん。ランニングで健康維持しつつ映画やテレビ見ながら言いあらそうブログです。

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渡部先生外来追記:「あの時、すぐにやめていれば良かったのでしょうか?」もう次のレースはない、僕のようにならないために。

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もしあの時、20km地点で心拍の異常値に気づいた時。走ることをやめていたら…。

 

事態は変わっていましたか?

 

僕の心拍は、元に戻っていましたか?

 

 

 

昨日、2年ぶりに再発した心房細動の状態を診ていただくため、1年ぶりに主治医の渡部先生の外来を受けました。

 

www.rundietrunner.com

 

どうしても聞きたかったこと

 

その際、僕はどうしても聞いておきたかったことがありました。

 

「今さら」の話ではありますが。

 

20km地点で、心拍数が異常値を示していたことに気づいた、あの瞬間。

 

僕はパニックになりました。

 

「やめるべきか?走り続けるべきか?」

 

あんな短い間に、今後の人生を左右されるかもしれない決断を迫られたことは、かつてなかったかもしれません。

 

周囲では、観客が楽しげにランナーたちに応援を送り、

 

3万人を越えるランナーたちは笑顔でそれに応える者、真剣に前を向き走り続ける者、

 

誰もが素晴らしいスポーツマンシップを展開している中

 

僕だけが違いました。

 

「やめるべきか?走り続けるべきか?」

 

「今やめれば、傷は浅いかもしれない。心拍はやがて治り、明日からまた普通の生活が送れるかもしれない。

 

走り続ければ、2度と心拍は治らず、またあの恐ろしい手術を受けなければならないかもしれない」

 

 

「走り続けても、終われば治るかもしれない」

 

「どっちにしようとも、治らないかもしれない」

 

「そもそも、機械のバグで、何もないのかもしれない」

 

無数の選択肢が頭をよぎりました。

 

妻が笑っている顔、悲しんでいる顔がよぎりました。

 

結局、僕が判断したこと

 

結局、僕は立ち止まっていると心拍は140にまで低下。

 

スカウトペースでゆっくり走り、心拍の上昇を抑えて走ろうと考えたのでした。

 

www.rundietrunner.com

 

今にして思えば、止まった状態で140など異常値なのに…。

 

そして現在の事態を招いてしまいました。

 

「今さら」な質問をした理由

 

僕にとっては全てが「今さら」ではありますが。

 

後学のため

 

そして何より、愚かなことをしてしまった自分自身を納得させるため、

 

僕は先生に聞きました。

 

質問

 

もしあの時、20km地点で心拍の異常値に気づいた時。走ることをやめていたら…。

 

事態は変わっていましたか?

 

僕の心拍は、元に戻っていましたか?

 

 

答え

 

この質問に対し、先生は即答されました。

 

いいえ。1度、(心房細動が)起こっちゃったら、その時点でぴったりマラソンをやめていても、心房細動は出ている、と思います。

 

やめても続けていても、結果は同じだったと思います。

 

「ベスト・オブ・今さら」

 

そう、こんな言葉を聞いても、どうにもならないのは百も承知なのですが。

 

たぶん、今年聞いた中で「ベスト・オブ・今さら」な質問/答えでしたが。

 

それでもほんの少しだけ、僕の心は軽くなりました。

 

もしかしたら、僕のくだらない人生の中で、最後に走ったフルマラソンになるかもしれない、大阪マラソン2018。

 

あの時、20km地点で僕が下した結論は…。

 

間違ってはいなかった。

 

たまたま、だけど、間違ってはいなかった。

 

もしかしたら最後になるかもしれないフルマラソンを

 

僕は最後まで走ることができた。

 

もし途中でやめていて、この事実を知ったら、どれだけ後悔しただろうか。

 

それを思えば…。

 

本当に意味のない、くだらない、自己満足だけの世界ではありますが。

 

僕の心はほんの少しだけ、軽くなったのでした。

 

注意・僕のようにならないために

 

この記事は、マラソン中に不整脈が発生しても走り続けて良い、ということが言いたい記事ではありません。

 

不整脈にも色々な種類があります。僕の場合はたまたまこの答えになっただけです。

 

心臓に問題があって発症する不整脈。

 

マラソン中に発症したことがわかった場合は速やかに走ることをやめてください。

 

そして治療して、次のレースに出てください。

 

もう次のレースはない、僕のようにならないために。