6月25日の日曜日に行われた「大阪城トライアスロン」。
スイムのコースはなんと、大阪城の堀の中を泳ぐと言う、前代未聞の大会。
そもそも、城のお堀って、人間を城内に寄せ付けないためのものなのに、そこを泳ぐなんて…(^◇^;)逆転の発想にもほどがある…
大阪城は、ずっとランの練習のホームグラウンドにしている場所です。あの堀の中を人間が泳ぐなど、想像もしていませんでした。
ぜひ、見届けないと、と思い、スタートの8時に間に合うように行ってまいりました。
大阪城、封鎖
大阪マラソンや大阪国際女子マラソンなどで、大阪城が部分的に封鎖されることはありますが、稀有な例です。
この大阪城トライアスロンも、大阪城が部分的に封鎖されて開催されました。
大阪城は観光客がとても多く、近年は特に爆発的に増加している印象があります。
春先の行楽シーズンは、大型バスが何台も何台も、ランニングコースにまで停車して観光客を吐き出しています。
そんな状況の大阪城を封鎖するのはかなり大変。知らずに訪れた観光客の誘導も、困難を極めたのではないかと思います。
噴水横の、メインのランニングコースはバイクのコースになります。こんな形で封鎖していました。
このほかにも、立ち入り禁止のテープがそこかしこに貼られているので、応援者は移動が大変でした。これは今後、改善したい案件だと思います。
移動したくてもできない人々…
ウェーブスタートの罠
僕が完全に見落としていたことは、スタートがウェーブスタートであった、と言うことでした。
トライアスロンを見にいくことなど初めてだったのですが、よく考えれば、あの小さなお堀に全参加者を一斉に集めてスタート!などと言うことはできないですね。
そう言うわけで、スイムキャップの色でグループ分けされた40〜50人が1グループになり、時間をずらせてのスタート、いわゆるウェーブスタートなのでした。
ここで早くも問題発生!!
応援したい友人が、第何ウェーブなのかを知らない!!
これが最大のミスでした。ウェーブスタートであることを事前に確認しておけば、第何ウェーブかを確認し、それに応じてスイム→バイク→ラン、へと場所移動できましたが、いつスタートするかわからなかったので、友人の発見はかなり難しい状況となってしまいました。(結果的には、友人には会えずに終わってしまいました)
意外に違和感のなかったスイム
トライアスロンをやっている友人に聞くと、大会によっては、かなり劣悪な環境の中を泳いだこともある、とのことでした。魚の死骸がプカプカ浮いている水の中を泳ぐことなど、トライアスリートたちはよく経験されているとのこと。
未経験者の僕はそんなこと知らないので、「よく大阪城の堀を泳ぐ気になったな」と感心していたのですが、水質等は、トライアスリートから見れば良識の範囲内だったようです。
お堀の前がいちばん、人口密度高し!!やはりみんな、泳いでいるところを見たかったようです。
事前の想像では、スイマーたちの頭に藻が絡まりながら泳いでるんじゃないか、などと妄想を膨らましていたスイムですが、意外にみなさん、快適そうに泳いでいました。
参加者の皆さんも、思い思いのやり方で楽しみながらスイムをされていました。
全く違和感のない光景。この写真だけなら、海だと言っても通用しそうです。
お堀から上がったスイマーたちの体にも、藻がからまっている、と言ったことはありません。
バイクのコースは…
予想外に違和感のなかったスイムに対し、バイクコースに関しては、「狭いんじゃないかな」と言う印象を持ちました。
一口にバイク、と言っても、極めて本格的なバイクを使用している人もいれば、街中を走るクロスバイクで参加している人もいます。
足元も、ペダルに固定するタイプの靴の人もいれば、スニーカーを履いている人もいます。
つまり、熟練度が違うため、バイクの速度がまるで違う人たちが、狭いコースを走っている状況は、やや違和感がありました。
コーナーも狭いので、速い人がインを曲がろうとしているのに、前方のゆっくりのバイカーがインにフラフラと入って来て、ぶつかりそうになります!
回避するにもスペースがないので、後ろの速い人が何か大声で叫んでいました。
おそらくは、バイク競技ではよくある光景なのでしょう。でも初めて見る僕は驚きました!!
バイクのスピード感や、様々な形のバイクの疾走は見ているだけで面白く、引き込まれていきました!!
それだけに、やや開放感にかけるコース設定は残念に思いました。
無理して城内を走らせなくてもいいかもしれないな、との印象を持ちました。
ラン
ランのコースは、おそらく参加者に大阪城の天守閣がはっきりと見えるコースを選ばれたんだと思います。そう言う意味では、参加者の皆さんは、美しい天守閣がはっきりと見えて、堪能できるランだったのでは、と思います。
ただ、応援者側としては、ランのコースも、ややあっけなく思ってしまいました。極楽橋の手前で折り返していましたが、まっすぐ走ると言う選択肢もあったのでは、と思います。そのほか、城の西側にもコースを伸ばして欲しかったなあ。
塾考を重ねた、運営上の問題で設定されたコースだと思うので、素人の場当たり的な意見ですが。
全体的に
トライアスロンの大会を応援に行ったのは初めてでしたが、参加した友人に聞くと、「これまで参加した大会の中でいちばん観客が多かった」とのことでした。
応援者の中には、神戸から来ている友人もいました。注目度の高さはピカイチだったと思います。
お堀を泳ぐと言うインパクトは絶大で、ナイスアイディアだと思います!!
大阪城トライアスロン、と行っても、城の東側がメインの会場となっています。
そのため、様々な選手動線が狭い面積内で複雑に入り組んで、応援者にとってはやや移動がしにくい状況を生んでいたように思います。
トライアスロン、と言う競技の特殊性を考えると仕方がないことなのかな?
今後、この大会が根付いていくためには、選手の皆さんの満足感は言うに及ばず、沿道で応援する人たちにも見やすい、と言う視点も考慮していただければいいな、と感じました。
選手の皆さん、お疲れ様でした!!
外国から参加していただいた選手の方も多数、お見受けしました。満足していただける大会だったかなあ。
選手の皆さんは、たいがい笑顔でいらっしゃったように思います。
第一回大会でしたので、今後、もっともっと素晴らしい大会に育っていくことを願っています!!