(記事中、すべてのメンバーさんを敬称略で書かせていただいております。女性を呼び捨てにするのは不本意ですが、テンポよく読むには敬称を省いた方がいいと判断しました)
5日目
日本独特の陰湿なギスギス
今回、地上波では5日目の西野未姫が巻き起こす大騒動に加えて、
AbemaTVではその続き、6日目の様子を連続でオンエアしてくれました。
メンバー内では陰口が横行。すべてをカメラが拾っているものの、もうそんなこともどうでもいい、という精神状態になっているみたいで。
投げやりチームのメンバーは、なんとか現状を打開しようとする前向きチームの仲間たちを蔑み。
それらがすべて放送されている模様は、正直なところ、見るのが苦痛でした。見ながらかなり心拍数が上がるのを感じました。
こちらの記事でも触れましたが、
ディスカバリーチャンネルなどで放送されるサバイバル番組でも、ここ数年、ある変化があるように思います。
その変化とは、ベア・グリルスやエド・スタフォードといった、サバイバル知識を有した専門家が行うサバイバル番組ではなく、
THE NAKEDやTHE ISLANDのように、素人を無人島などに置き去りにして、生きるか死ぬかクラスの過酷な環境下に置く、というサバイバル番組が増えているように思います。
素人の場合、個人では危険なので複数の人間による共同生活サバイバル、ということになりますが…。
極限な環境下にあるため、現場は激しいエゴとエゴとのぶつかり合いになる傾向が強く。
はっきりいうと、助け合い、というより、罵り合い、といった様相が強く。
サバイバルのテクニックや水源探しの面白さ、といったサバイバル番組の流れではなく、超過酷な環境下における人間性の吐露、といった趣旨に面白さの流れが変わってきているように思います。
まさに「罵り合い」に近い状況が生まれてきつつあります。
ただ、海外の番組の場合は、AさんがBさんに直接、気にくわない部分を激しく罵る、という場面が多いですが、
この「ヤバいバー」の場合は、「陰口」という形で相手を非難、罵り、蔑む、と言った場面が多く。
これは日本人独特の陰湿な国民性の表れなのかな、とも思ってしまいます。
学校や職場のイジメって、こんなメカニズムで発生し、拡大していくんだな、というプロセスをまじまじと見せつけられます。
正直なところ、視聴するのをやめたいと思うくらいに見るのが辛かったですが、
同時に、その圧倒的なリアリティは見ることをやめさせない強い引力もありました。
投げやりチームの幼児性
「投げやりチーム」の4人は、あまりに自己中心的でかつ幼稚な理屈で自己を正当化し、他者を蔑む姿をありのままに放送されて…。
今後、この放送が彼女たちのキャリアにプラスになるとはとても思えません。
事実、一部のメンバーのTwitterを覗くと、プチ炎上状態のものもあり。
演者としては、放送して欲しくない場面があまりに多いのではないでしょうか。
にもかかわらず、番組はそんな彼女たちの姿を情け容赦なく流し続けます…。
小峠によれば、撮影しているスタッフは、彼女たちから話しかけられても完全無視を決め込んでいるらしく。
まさに空気としてこの撮影に臨んでいたと思われますが。
スタッフもやはり人間です、撮影中、あまりに腹に据えかねるような態度のメンバーも数名いたのではないでしょうか。
決して個人的な感情で編集しているとは思いませんが、
同じように、決して手心を加えたり、甘く見えるような編集はせず、彼らがあの山で見た彼女たちの姿をありのままに流していますね。
ナスDの誤算
先週のラストでも「さよなら西野未姫SP」であることはアナウンスされていました。
彼女はおそらく、この10名の中ではもっとも知名度がある人物だろうと思われます。
元AKBという肩書きもそうですし、「水曜日のダウンタウン」でも鈴木奈々に「出て行け」と言われるドッキリにかかっていました。
ロケ直前のナスDとの面談の中では、「自分は絶対にリタイアしない」と豪語していましたし、面談を終えたナスD本人も
もうやっぱり出来上がってるな。
まともですよね、はっきり言って。
だから10人もいる中であぁいう人がいると助かるっていう。ハッキリと話が上手い。打ち合わせ一つとってみても出来るのが分かる。喋れるのが分かる。
「お玉じゃくしがいませんように」
「かえるがいませんように」
「虫がいませんように」
「お化けがいませんように」
4つ「いません」を揃えてきたじゃないですか。これヤバいバーっぽいでしょう?これヤバくないですよ。明らかにバラエティーをわかっている人なんですよ。
たぶん面白くしてくれるんじゃないですかね。
本当にヤバいのはこっちですよ。(と言って、脇田の習字「JOY」を持ってくる)
どう考えてもこれなんですよ、問題は。
と西野の潜在能力を絶賛、逆に脇田を不安視する面談結果のVTRを流していましたが…。
5日目現在、ナスDの予言とメンバーの行動はまったく逆に動いていて。
西野のメンタルが崩壊寸前となり、逆に脇田こそが10人の中でたった1人、真のサバイバリストとして行動をしています。
体重 4日目 朝
NO. | 氏名 | 年齢 | 初日の体重 | 5日目朝 | 初日との差 |
1 | 池田裕子 | 31 | 52.6 | 52.1 | ▲ 0.5 |
2 | 落合真彩 | 20 | 52.6 | 50.8 | ▲ 1.8 |
3 | 胡桃そら | 21 | 45.1 | 44.5 | ▲ 0.6 |
4 | 神部美咲 | 24 | 53.4 | 51.7 | ▲ 1.7 |
5 | 高野桃子 | 24 | 47.1 | 45.3 | ▲ 1.8 |
6 | 高見奈央 | 22 | 48.5 | 46.9 | ▲ 1.6 |
7 | 遠山茜子 | 21 | 46.3 | 44.9 | ▲ 1.4 |
8 | 西野未姫 | 19 | 51.1 | 50 | ▲ 1.1 |
9 | 鉢嶺杏奈 | 29 | 47.8 | 47.9 | 0.1 |
10 | 脇田恵子 | 26 | 44.6 | 45.2 | 0.6 |
合計 | 489.1 | 479.3 | ▲ 9.8 |
小峠も笑いにできない人間関係の崩壊
徐々に深刻の度合いを深めていく女たちの亀裂をみながら、さすがの小峠も高島も笑いに変えることができず、口数が減る中、唯一、彼女たちと同年代の大石絵理の言葉が的を得ているように思いました。
前向きチーム
脇田、鉢嶺、池田、高見
投げやりチーム
西野、神部、遠山、高野
どちらでもない人
胡桃、落合
西野の涙は視聴者に刺さらず
ついさっきまで、嬉々として脇田の陰口を遠山らと言い合っていたにもかかわらず、食事の段になると急激にテンションがダウン、号泣状態でスタッフに助けを求める彼女の姿は、
極限状態の中、メンタルが崩壊し、躁と鬱の状態がハッキリと別れ始めているように見受けられました。
完全にこの段階では心が折れていて、リタイアするという方向で気持ちを固めているように見えました。
西野がマネージャーに電話するため下山するんですが、他の9人全員も一緒に下山。
西野が電話で泣きながら自らが晒されている窮状を訴えるのですが。
すべては事前にわかっていて、了承のうえ受けている仕事のはず。
残念ながら、彼女の涙は視聴者の心を打つものではありませんでした。
性悪さを淡々と記録し放送する
帰り道、野草を摘んで帰る前向きチームの陰口を延々と言い続ける遠山と高野。自分たちの姿をすぐ横のカメラが映していることさえ、もうどうでもよくなっている顔で。
MCの大石絵理が
これオンエア見たらヤバイよ
と思わず漏らしてしまいますが、日本全国に性悪な性格を晒された彼女たち…。
情け容赦なく、このシーンを流すスタッフの心中やいかばかりか。
おそらく、何も言わずに撮影しながらも、思うところがあったのではないかと思われます。
ナスDの説得
なんとナスD本人が、
元AKBの西野さんが泣いて下山していると聞きまして説得に向かっております。
無理でしょうけどなんとか説得したい。
何年も前に、同じナスDの黄金伝説の1ヶ月1万円生活において、AKBのあるメンバーの人が途中でいなくなってしまったことがあって、その後、彼女の姿をテレビで見ることはなくなりました。
ナスDは、途中で投げ出してしまうことがタレント生命に及ぼす影響もよく理解されているので、引き込んだ者の責任として説得に当たろうとしていると思われ。
仕事に対する彼の姿勢はプロフェッショナルを感じました。
結局、散々号泣してマネージャーに窮状を訴え、リタイアしたい旨を伝えていた西野も、ナスDの説得であっさりと前言撤回。
この辺り、有名ディレクターに説得された彼女の躁鬱の状態が見え隠れするかな、と思いました。
体重 4日目 夜
NO. | 氏名 | 年齢 | 初日の体重 | 5日目朝 | 5日目夜 | 初日との差 |
1 | 池田裕子 | 31 | 52.6 | 52.1 | 52.2 | ▲ 0.4 |
2 | 落合真彩 | 20 | 52.6 | 50.8 | 50.5 | ▲ 2.1 |
3 | 胡桃そら | 21 | 45.1 | 44.5 | 44.4 | ▲ 0.7 |
4 | 神部美咲 | 24 | 53.4 | 51.7 | 52.1 | ▲ 1.3 |
5 | 高野桃子 | 24 | 47.1 | 45.3 | 45.5 | ▲ 1.6 |
6 | 高見奈央 | 22 | 48.5 | 46.9 | 46.9 | ▲ 1.6 |
7 | 遠山茜子 | 21 | 46.3 | 44.9 | 45.0 | ▲ 1.3 |
8 | 西野未姫 | 19 | 51.1 | 50 | 50.0 | ▲ 1.1 |
9 | 鉢嶺杏奈 | 29 | 47.8 | 47.9 | 48.7 | 0.9 |
10 | 脇田恵子 | 26 | 44.6 | 45.2 | 45.3 | 0.7 |
合計 | 489.1 | 479.3 | 480.6 | ▲ 8.5 |
(西野不在のため、彼女のみ朝の数値で計算)
苦痛ながら見てしまう
正直なところ、この5日目は、ずっと西野と遠山の他者への陰口と自分勝手な言い訳を聞かされた回となっていて。
視聴するにかなり苦痛でした。
まあ、テレビに映っているのが全てではないかもしれません。もしかしたら脇田もカメラのないところで、他のメンバーが気に入らない言動があるのかもしれませんが、
今のところ、脇田、鉢嶺あたりを応援したい流れだなあ。