ルナサンダルの変遷
僕が最初のルナサンダルを購入したのは2012年。ルナサンダルの「オリジナル」というシリーズでした。ソール厚は6mmと薄めのソールです。
そして2014年に2足目を購入しました。「オソ(熊)」というシリーズです。
「オソ」のソール厚は約10mm。未舗装のトレイルなどに適したソールの厚さです。
でもこの「オリジナル」と「オソ」の違いは、ソールの厚さだけではありません。
「オソ」には、「オリジナル」にはついていなかった、「足首に止めるベルト」が付属品として付いていました。
なぜ2012年の「オリジナル」には付いてなく、2014年の「オソ」には付いていたのでしょうか。
▼足首用ベルト。装着してもしなくても良い。
ワラーチやルナサンダルが足の健康促進に良いと、この記事を書いた直後に、「ルナサンダルで走っていると紐が緩んできてしまう」というお声を頂戴しました。
おそらくは、そのお声の主がルナサンダルを購入したのは、僕が1足目を購入したのと同時期の、2012年前後なのではないか、と思います。
そしてその当時のルナサンダルには、この足首ベルトがまだついていなかったのだと思います。
ルナサンダルの紐がゆるむ、とは…
ルナサンダルの紐は、甲にあるこのバックルを調整することで締めたり緩めたりすることができます。
しかし、その程度のことは、お声主の方もなんどもやられたことだと思います。それでも緩んでしまう、ということはおそらく、この症状のことだろうと思います。
かかとのカーブの問題
この症状の場合は、先ほどの甲のバックルをいくら強めたところで改善はしません。残念ながら、甲のバックルは、甲部分の紐を強める働きしかできません。
この症状は、紐の締め方の強さの問題ではなく、かかとのカーブの個人差からくる問題です。カーブがあまりない人は、かかと紐が食いつかず、ずり落ちてしまうのです。
婦人靴のパンプスを販売していると、同じことが起こります。かかとのカーブがない人には、パンプスのかかとがうまく食いつきません。パンプスとは、甲はオープンになっていて、甲を抑える部分がありません。かかとが食いつかないと、パコパコとかかとが脱げたように歩かないといけなくなります。
僕はけっこうかかとのカーブがある方なので、かかと紐がずり落ちてくることはありませんが、お方さまはすぐにずり落ちてきます。特に右足は、2〜3歩あるいただけでかかとの紐はずり下がっています。
これは想像ですが、ルナサンダルが発売された当初、発売元はこの問題を想定していなかったのだと思います。そのため、初期の「オリジナル」には足首の紐がついていません。
それが、2014年に購入した「オソ」にはついていました。ということは、2012年以降にこの問題が顕在化して、かかとの紐がすぐに緩んでしまうユーザー対策として、今では足首の紐がついているんだと思います。
もちろん、2016年に購入したお方さま用の「モノ・ゴート」にも足首紐はついています。すぐにずり落ちてしまうお方さまにとって、足首紐は必需品です。
かかと落ちの解決策
この足首紐が付属してない、初期のタイプのルナサンダルであれば、かかと紐の落ちの問題を解決するには、なんでもいいので、足首紐の代わりを巻くことです。
*7月8日追記:この紐だけ別に売っているみたいです。
先ほどのパンプスの例でも、かかとカーブがなくパンプスがかかとに食いつかないお客様には、甲にベルトが付いたパンプスをお勧めするしか対処方法はありません。ルナサンダルの足首紐も、まさに同じ役割を果たします。
靴紐でもいいでしょうし、一番いいのは100均のヘアーゴムではないかと思います。ゴムなら着脱の際、いちいち解いたりする必要がないので、着脱も楽だと思います。
1)ヘアーゴムを用意します。
2)両サイドを通します。
3)左右の端を前に持ってきます。
4)緩すぎず、強すぎず、ちょうどいい締め具合を調整します。
5)余分な紐は切断してもよし、クネクネさせて存在感をアピールするもよし。
6)完成です。即席の足首紐の出来上がり。
7)脱いだらこんな感じです。ゴムなので結びを解く必要はなく、履く時もゴムを伸ばして履けばOK。
ルナサンダルが緩んで困る、というユーザーの方は、是非お試しください。
いうまでもなく、ゴム紐ではなく、靴紐や真田紐でも可能です。
以上、ルナサンダルの紐の緩みの解決法でした。