「止まると死ぬ!!」状態のランナー!!
73km地点にエイドを設置したわれわれ夫婦。
そこは、3kmにもおよぶ長い下り坂が、あと300メートルで終わる地点。
要は、下り坂の途中です。
通常のマラソン大会では、下り坂の途中にエイドを設置するのはあまりお勧めできません。
下り坂はスピードに乗っているので止まらず走り抜けてしまうからです。
言い換えれば、下り坂で止まるにはかなりのエネルギーが必要になるため、なるべくなら止まりたくないはずです。
常識が通用しない大会
ところが、村岡ダブルフルは全てにおいて規格外な大会、そんな常識も通用しませんでした。
下りの途中だろうがなんだろうが、エイドがあれば止まらざるを得ない!!
特に後半は、僕たちの上にあった公式エイドの水が枯れてしまったようで、喉の渇きを訴えるランナーさんが続出していました!!
さらに、坂地獄のこの大会。足の筋肉に与えるダメージは相当なもので、下りが続くこのあたりでは、大腿四頭筋が崩壊状態のランナーが多くいました!!
村岡の下りだけで見られる症状
通常のマラソン大会で、コールドスプレーで冷やして欲しい2大筋肉といえば
「腓腹筋(ふくらはぎ)」と
「大腿四頭筋(前もも)」です。
ところが下りが続くこの場所で、「腓腹筋」の痛みを訴えるランナーはほぼ皆無、全員が
「太もも!!前の太ももにお願いします!!」
と一様に口にしていらっしゃいました。
大腿四頭筋へのコールドスプレーで、苦痛に顔を歪める120km挑戦者。
しかも後半になれば、足のダメージも大きいランナーが多くなってきて…。
コース上で
「コールドスプレーありますよ〜〜!!」
叫んでいると、まだわれわれまで100メートルはあろうかというランナーが、手を上げながら、
「ふとももにかけてくださぁ〜〜いいい!!!」
と叫びながら突進してきます!!(^_^;)
ところが!!
そんなランナーは大腿四頭筋がもうガクガクになっているので!!
われわれのエイド前でピタリと止まることができず!!
スプレーを持ってるお方さまに激突してやっと止まる、という、吉本新喜劇の
「わしゃ止まると死ぬんじゃぁ!!」
のネタをリアルに再現するかのようなワンシーンがなんどもありました!!
鯛焼きTシャツのソコヂカラ!!
僕もお方さまも、鯛焼きinしまなみのTシャツを着て行きました。
特にお方さまはあのTシャツがお気に入り。
「よそ行き」と称して、普段の練習などではめったに着ません。生地が劣化するのを恐れているのです。
今回は大会の応援なので、まさに鯛焼きTシャツの出番でした。
同じのを僕も持っているので、2人で同じTシャツを着て応援していました。
すると、エイドに立ち寄っていただいたランナーさんから、
「鯛焼きですよね??!!」
「あ!!鯛焼きTシャツ!!私も持ってます!!」
「ここ、鯛焼きの、タモンさんのところのエイドですか??」
などと、この鯛焼きTシャツでかなり盛り上がりました!!
おそるべし、鯛焼きTシャツパワー!!
鯛焼きつながりで記念撮影していただいたランナーさん
驚異の大自然!!
快晴→一転、濃霧!!
早朝4:30に家を出て、兵庫県香美町に向けて車を走らせていると…。
名塩PAで明るくなってきました。5:30。
天気は快晴の予感。クリアな空が迎えてくれました。6:15。
ところが!!
そのわずか12分後、6:27!!突然の濃霧!!
トレイルランニングじゃない、ロードを走るマラソン大会なのに、いったい、どんな山奥で開催されるんだ…。
と、これから繰り広げられる村岡ダブルフルの困難な道のりを暗示するかのような、天候の急転ぶりでした!!
山に住む水棲生物
8:19、第1応援ポイント、8kmの登りが始まる地点で…
お方さま、カニを発見。
甲羅の裏には子ガニがびっしりとしがみついていて、めっちゃ気持ち悪かったそうです!!
お方さまが草でちょっかいを出すと、ハサミで激しく反撃してきた、極めて気性の荒い性質のカニだったそうです。
ちなみに見つけたのはココ。
近くに沢があるならわかるんですが、いったいどこからカニは来たのでしょう?!