「マイ・フェア・レディ」への思い入れ
昨日書いた「海月姫」のレビューの中で、
僕はこの物語が「シンデレラ」というよりも「マイ・フェア・レディ」を想起させると書きました。
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僕はこの映画「マイ・フェア・レディ」にはものすごく思い入れが深く。
昔は、サントラ盤はおろか、舞台版でジュリー・アンドリュースがイライザを演じていた時のレコードも持っていました。
今もまだ買えるようですね!!ジュリー・アンドリュースのイライザ!!このジャケットでした!!
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海月姫のレビューを書きながら、久しぶりに「マイ・フェア・レディ」が見たくなったので、昨夜、たまたま映画チャンネルで録画してあった「マイ・フェア・レディ」を見ました。
オードリー・ヘップバーンが好き!!
僕が映画を好きになったのは、小学生の頃、本屋で立ち読みしていた雑誌でオードリー・ヘップバーンの写真を見たのがきっかけです。
「こんなキュートな女性がこの世にいるのか!!」
と、雑誌を持ったまま立ちすくんでいたことを覚えています。
彼女への想いはこの記事にも書きましたが。
高校三年生の時、梅田のOS劇場だったと思うんですが、リバイバル上映をしてくれて、大阪でいちばん大きいスクリーンであるOS劇場の画面でこの映画を見ました。
テレビで見れなかった「マイ・フェア・レディ」
当時はもちろん、今のようにビデオやDVDなどはないので、以前のオードリー・ヘップバーンの作品を見るには、テレビの洋画劇場か、リバイバルかしかありません。
「ローマの休日」などはよくNHKや日曜洋画劇場で放送してくれていました。そのほか、「麗しのサブリナ」や「ティファニーで朝食を」「シャレード」「おしゃれ泥棒」「暗くなるまで待って」など、彼女を代表する主要な映画はテレビ放送で目にすることはできましたが…。
「マイ・フェア・レディ」だけはテレビで見たことがありませんでした。
レコードの声は吹き替え
レコードはかなり前から持っていたと思うのですが、映画「マイ・フェア・レディ」において、オードリー・ヘップバーンの歌の部分は彼女の声ではありません。
マーニ・ニクソンと言って、「ウエストサイド物語」でナタリー・ウッドの歌の部分を吹き替えた、有名なゴーストシンガーの声ですが。
とにかく、サントラを擦り切れるほど聴きながら、映画そのものは見たことがなかった僕ですが、ある日、新聞を読んでると…。
OS劇場でのリバイバル上映
確か新聞のページの、下半分が全部このOS劇場の「マイ・フェア・レディ」リバイバルの広告になっていました!!
飛び上がらんばかりに喜んだ記憶があります!!
待ち焦がれた「マイ・フェア・レディ」が見れるなんて、こんな嬉しいことはありません。
おそらく、何度も何度も見たいと思うはずです。
僕は前売り券を二枚買うことにしました。きっと、二回では終わらないでしょうが、とりあえず二枚買おう、と。
窓口の意地悪オンナ
インターネットなどないこの時代、僕は前売り券を買いに、OS劇場の窓口まで向かいました。
当時、高校生だった僕は学生証を差し出し、
「『マイ・フェア・レディ』の前売り、学生二枚ください!!」
と言いました。
すると、窓口にいた女性は(ちょっと意地悪そうな人だったなあ…)こちらをチラッと見てこう言いました。
「もう一人の人の学生証も見せてください」
めんどくさそうなその声、今でも耳に残っています。
「持ってないんだろ?一枚の学生証で二人ぶんの前売りが買えると思うなよ?」
という彼女の心の声が聞こえてきました。
明らかに向こうは、こちらが不正を行おうとしている、と言いたげな態度でした。
僕は大いに戸惑いました。そして、単純に本当のことを述べました。
「僕が…。二回見るんですけど…」
意地悪そうな女性はこの言葉を聞いて、目を大きく見開き…。
ものすごく、何か言いたそうな顔をして…。
その言葉を飲み込んで…。
なぜか、悔しそうな眼差しを僕に向けながら…。
二枚のチケットを渡してくれました。
6回見た
当時の映画館は今のような入れ替え制ではありません。いちど入場すると、その気になれば1日いても構わないのです。
マイ・フェア・レディの上映時間は3時間。
僕は1度につき2回ずつ見ました。1日6時間、映画館にいたことになります。
さすがに1日3回は見れなかったなあ…(^_^;)
2枚のチケットで合計4回。
そのあとも一度、通常料金で見たので計6回、この映画を見ました。
「海月姫」は21世紀の「マイ・フェア・レディ」
オードリー・ヘップバーンの主演映画としては、この映画がいちばん好きです。
その後も、ビデオやDVDで何度も見ました。
そして昨日、久しぶりにこの映画を見て思ったことは…。
やはり、僕が海月姫にやたらと強いシンパシーを感じるのは、海月姫の月海と「マイ・フェア・レディ」のイライザが、とてもよく似ていると思うからです!!
海月姫は、21世紀の「マイ・フェア・レディ」である。
これを持って今日の結論とさせていただきます。
この映画のイライザというキャラクターと月海というキャラクターがとてもよく似ていると思うからです!!