ナスD使用の手袋
年末のよゐことの対決の部分から、ずっと気にはなっていましたが…。
2/3の「陸海空 地球征服するなんて」のナスDの無人島生活の回を見ていて。
彼が使用している道具の中で、いちばん気になったものが…。
手袋
です。
それは、家に壁を作ったあのシーンを見るに至ってピークに達しました。
「壁」を作るため、縦に垂らしたロープ状の縦糸に、何本ものツルを横糸にして無数に編んでいく、気の遠くなるような作業。
この作業を、ナスDは手袋をはめたまま行なっています。
手袋について、僕は以前、こんな記事を書きました。
これは、マラソン大会などでポケットからジェル等を取り出す際、いちいち手袋を脱がなくても指が露出できる、ミトンタイプの手袋のご紹介なのですが。
手袋には、メリットとデメリットがあります。
メリット
寒さや衝撃などから手を守ってくれる。
デメリット
指先の微妙な触感を奪うので、細かい作業ができない。
しかし、ナスDはかなり細かい作業もあの手袋をはめたまま行われています。
かなり着けごこちのいい手袋なのだろうな…。
かなり興味が湧き、調べて見ました!!
ファイントラック
ブランドがファイントラックであることはすぐにわかります。人差し指の部分に大きくロゴが入っていますから。
日本のアウトドアブランドで、こだわり抜いたウエアやグッズなどは、信頼が厚く、一流選手などが多く使われているのは周知の通り。
商品ラインアップから「グローブ」で商品を検索して見ると…。
ありました!!

ファイントラック(finetrack) エバーブレストレイルグローブ BK/ブラック FAU0101 メンズ レディース M
- 出版社/メーカー: finetrack(ファイントラック)
- メディア: その他
- この商品を含むブログを見る
この人差し指部分に縦にロゴが入っている感じ、まさにこれでしょう。
ファイントラック エバーブレストレイルグローブ。
手袋版「陸王」
こちらの商品説明を読んでいると…。
このグローブにまつわる生産秘話は、まるでリアル「陸王」のように、この手袋への並々ならぬ愛情と執念のようなものを感じます!!
商品特徴
商品説明から、簡単にこの手袋の特徴をあげて見ますと…。
優れたストレッチ性と独自のカッティングで、手指にしなやかにしっかりフィット。指先と爪の間に縫い目が当たらない設計や、ベルクロを用いずに優れたフィット感を実現したカフ部分などにより、ストレスフリーの装着感を実現。
また、雨が多い日本で活躍できるよう、
・雨は遮断し、汗は放出してくれる素材
・濡れてもグリップ力が持続するゴムを要所に使用
などでとても使いやすい手袋のようでした。
生産秘話
しかしながら…。
僕が注目したのは機能面だけではなく…。
その生産秘話、とでもいうべきもの。
一度は諦めた、手袋の国内生産
ファイントラックは、「縫製技術の高い日本でモノ創りを続けたい」という、創業当時から変わらない想いを強く持っています。
しかしながら、
グローブの生産だけは、高いスキルを持つ技術者が国内にほとんど残っていないことに加え、コスト面の調整も難しく、中国の工場で縫製するしか選択肢がありませんでした。
執念の工場探し
それでも、この状況を潔しとしなかったファイントラックさんは、日本中の手袋業者さんを探し歩き…。
香川県の東かがわ市にある、小さな縫製工場にたどり着きます。
かつては世界一だったが…。
東かがわ市は、かつてはアメリカを抜いて手袋生産量が世界トップの産地であったそうです。
しかし大量生産時代の海外生産ブームで東かがわの手袋産業も下火に。
120年以上受け継がれてきた技術の担い手も、いまでは少なくなってしまったようでした。
しかし、その小さな縫製工場の社長さんは、
「東かがわ市の手袋縫製産業を途絶えさせてはいけない」という情熱を持ち、確かな技術を持つ縫子さんたちと一緒に歴史を繋いでいました。
二人三脚
ファイントラックさんは、そんな志を持つ縫製工場さんと、
一緒に国内生産を実現させたいと願い、何度も工場を訪れ、共に歩んでいける道を描けるようになったのです。
と言っても恐らくは、昔ながらの素材や製法で手袋を作られてきたと思われる、その小さな縫製工場。
アウトドアフィールドで使用する特殊な素材と縫製に苦戦を重ね、数多くの縫製サンプルを必要とし、多くの時間ばかりが過ぎていきました。
しかしついに。
ファイントラックだけでは成し得ない、国内生産の高機能グローブを誕生させることができました。
その作りは確かなものです。指先の末端の細かいところまで丁寧に縫製され、手になじみます。ぜひグローブを裏返して、その丁寧な縫製を見てみてください。国産技術の高さを感じていただけるでしょう。
と、かなりの自信を持って商品説明をされています。
これらの経緯を見ても、この手袋の持つ使いやすさや機能性が理解でき、
無人島に持っていく手袋として、ナスDが選んだ理由もわかるというものです。
1双6,000円強、と値段は確かに安くはありませんが、その理由も納得というもの。
ランニングで使うものではないな、とは思ういますが、一度は手を入れて見たいなあ!!