タイトルにも書きましたが、この第8話は、物語の流れが大失速している感が否めませんでした!!
先週、「陸王」の生産の再チャレンジを決意したはずの宮沢社長が、またまた酒に溺れて「チーム陸王は解散だ〜」とぼやいて見せたり。先週のデジャブ感が強かったなあ〜。
話のメインとなった、1万メートルのタイムトライアルも、駅伝大会も、原作には全く出てこない話、ドラマのオリジナルエピソードです。
レビューを書く筆も遅くなってしまいました!!
すぐ前言を翻す宮沢…
今回の話は、前回の直後から始まります。
坂本の、「会社を売りませんか」という提案に対しては、宮沢は烈火のごとく怒り、取り付く島もないほど。
会社を売るなんて考えは罪悪であると信じているようで、坂本の提案を一顧だにしません。
椋鳩通運の江幡が持ってきた、「行田市民駅伝競争大会」の提案も、「今はそれどころじゃない」、と一瞬で却下。
まあ、結果的には、この買収に関する提案も、駅伝への出場も、宮沢は前言をひるがえすことになります。
社長としては、もう少し、冷静に考えて発言しないといけないようですね!!
存在感あるのに『誰?』的な江幡…
ちなみに、駅伝の話を持ってきた江幡という男。第1話からいますが、いったい何者…。
と思っている人も多いのではないでしょうか。彼に対する説明って、ほとんどなかったと思うんですが(^_^;)
彼は椋鳩(むくはと)通運という運送会社のセールスドライバーで、こはぜ屋さん担当です。
かつ、学生時代は、有名大学から声がかかったほどの実力ある長距離選手だったので、「チーム陸王」の一員としてこはぜ屋さんに協力している立場なのでした。
その彼がせっかく持ってきてくれた話、もっとよく揉んでから答え出せよな!!社長!!
立ちはだかる1億円
村野は断腸の思いで、茂木にシルクレイ製造機が壊れたこと、再び作るには1億円が必要で、こはぜ屋にはそんな資金はないことを説明し、陸王がもう提供できないことを説明。
大地は未だにアッパー素材を提供してくれるメーカーを探しながら、さらに1億円の資金提供までオファーする始末。
乗ってくる企業などあるわけない…。
疑心暗鬼
飯山が電話の中で「御園」の名前を出したことを立ち聞きしてしまう宮沢は、飯山が御園の会社と密かに契約を結ぼうとしているのではないか、と疑ってしまいます。
テレビドラマなので、仕方ないんですが、飯山も飯山で、
「俺が誰とどんな電話しようとあんたにゃ関係ねえ!!」
とか言わずに、
「いえね、御園さんの会社から、6千万でシルクレイの特許を使わせてくれって言われたけど、断ったんやで。あんたのために」
って正直に言えば、何の誤解も生じることはなかったんですが。
疑う社長も、ちゃんと説明しない飯山もダメですね!!
1万メートルと、市民駅伝と
茂木は、第1話で走った「豊橋国際マラソン」への再出場を監督に直訴します。因縁の試合で毛塚に勝ち、止まった時計を進めたいのです。
一方、宮沢も、一言の元に却下した「行田市民駅伝」への出場を決意。皆で陸王を履いて走り、少しでもPRするのが目的です。
同時に、離れつつあった皆の心を再度、一つにしたかったのでしょう。
1万メートルの茂木と駅伝大会のチーム陸王が交互に描かれます。
茂木
5,000メートルで仕掛け、どんどん順位を上げて行く茂木。
7,000メートル付近まで描かれ、あわや、優勝でもしちゃうんじゃないか、というほどの勢いで走って行くのですが…。
終わってみれば、8,000から失速したとのこと。後半への課題は、やはりシューズ。
そう言えば、先日、日本中を沸かせた福岡国際マラソン。大迫選手、2時間7分19秒という驚異の走りでしたが、それでも前半の勢いに比べると後半はやや失速気味でした。
ナイキの噂のシューズ、魔法のように語られていますが、やはり184グラムという重さが後半への課題ではないか、と分析している方もいらっしゃいました。
世界で戦うマラソン選手にもなれば、シューズの選択が勝敗を大きく左右するんだな、と思ったエピソードであります。
駅伝大会
江幡→美咲ちゃん→あけみさん→坂本→宮沢→大地、の順で一周4kmのコースを6周、計24kmのコースです。
一周4kmと簡単に言いますが、ランニング練習をしたことのない人にとっては、ずっと走り続けることなどできない距離です。
美咲ちゃんとあけみさん、かなり練習したんでしょうか…(^_^;)
しかも足元は裸足感覚の陸王…。(^_^;)
ヤスの奴が、出場直前になって、なんか足首が腫れて出場できなくなり、ちょっとギクシャクしてた坂本が代走することになって、「絆・回復!!」って流れになりますが…。
「そりゃ、走ったことない人がいきなりあんなシューズ履くと、どっか痛めるで!!」
と画面に突っ込んでいました。
10位以内に入賞したら、なんか、インタビュー的なものが受けられて、陸王も宣伝できる、ということで一生懸命になるものの…。
転倒した選手を宮沢社長が助けて、順位を大きく落とす中、アンカーの大地が奮闘して、10位入賞まであと一歩!!というところまで追い上げるも…。
タッチの差で11位、入賞ならず。
で、このレースの間に…。
坂本の口から、実は飯山社長はフェリックスから引き抜きの話があったのに、宮沢社長へ義理立てをしてその話を断った経緯を聞き、
例によって、自らの考えを軌道修正する、という流れになります。
やっと出た松岡修造
日本発の世界的アウトドアメーカー・「フェリックス」社長の御園丈治役の松岡修造、2週前の予告に登場して以来、ついにセリフを発するシーンで登場しました。
こはぜ屋への彼からの提案は、いいことずくめ。
傘下に入ってくれるなら、会社はそのまま存続していい、宮沢にも社長を続けて欲しい、3億円出す、足らないならもっと…。
と、夢のような申し出。
今のこはぜ屋に、いったい、断る理由がどこにある?!的なオファーです。
前向きに検討します!!
と返事を残す宮沢に、なんか、不敵に笑う御園の顔…。
で終わります。
正直な感想
「ブレイキング・バッド」というアメリカのテレビドラマ、ちょっと前に大流行しました。しがない高校の化学教師が、不治の病に冒され、家族にお金を残すため合成麻薬を作って売り出し、やがて暗黒街の大ボスにまで上り詰めてしまう、というドラマ。
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世界中で大ヒットした、名作ドラマですが…。
そんなドラマでも、数話、「え?この回、いる?」って回がありました。
一日中、工場に入り込んだハエを追い回すだけの回もありました。
いろんな都合で、そんな回が出てきてしまうんでしょうが…。
第1話から全力疾走気味だった陸王、今回は、ブレイキングバッドで言えば「ハエを追い回す回」だったかなぁ〜。
というのが正直な感想でした。
さて、どことなく御園に悪役感の雰囲気を漂わせながら終わった今回ですが、残り2話、どう展開するのでしょうか!!