3/13の水曜日のダウンタウンは、
①「いい意味で」をつければどんな悪口でも怒られない説
②未だにバイトしているもっとも芸歴が長い芸人 リットン調査団説
③三つ巴 盛り上がる説
も3つの説の検証でした。
①と③については、正直なところ可もなく不可もなく、と言った印象の内容でした。
が、②についてはかなり深い内容を感じずにはいられず…。
「水曜日」に見る、隠れたメッセージ
この水曜日のダウンタウンを見ていると、ときどき強く感じることがある、隠れたメッセージがあります。それは
弱い芸人へスポットを当てようとしている
ということです。
「あかつ」回に顕著
それを特に感じたのが、あかつがタバコの吸殻を延々と拾い続けるロケの回。
全国区の番組ではこの「水曜日」でしか見ないような弱小芸人・あかつ。だからこそ1週間もスケジュールが抑えることが可能なんですが。
あっさりとしたVTRではなく、かなりあかつに肩入れしている様子がわかるVTRでした。
それはこの回でも感じました。
おぼん・こぼん回も…。
思えば、前々回のコレなんかもそうでした。
ネットニュースではついぞ見たことのなかった「おぼん・こぼん」の名前が、しばらくの間は連日、サイトに踊っていました。
おそらく劇場へ足を運んだお客さんも多かったのでは、と思われます。
弱い芸人だからいじりやすい、無茶なロケも応じやすい、という側面もあるでしょうが。
それだけでは終わらない、弱い芸人への愛情のようなものを、この番組から感じてしまうのです。
未だにバイトしているもっとも芸歴が長い芸人 リットン調査団説
正直なところ、この説のランキングなどどうでもいいのですが。
1 位 |
34年目 | リットン調査団 | 藤原光博(56) |
水野透(58) | |||
2 位 |
33年目 | 2世代ターボ | 河崎健男(59) |
3 位 |
32年目 | ワハハ本舗 | みつまJAPAN(49) |
4 位 |
31年目 | ワンダラーズ | 土井よしお(49) |
松竹芸能所属 | 若井やるき(48) | ||
よしもと所属 | チャンス大城(44) | ||
5 位 |
30年目 | フリー | ヲタル(47) |
チャイム | 松岡慎吾(49) |
ということで説は立証したのですが…。
番組の内容は、もはやこんな説などどうでもいいと言った内容へと変化していきます。
驚愕!!リットン調査団の現状
このあたりは見ていてすごく違和感を覚えました。
リットンの2人に、説が立証されたためインタビューするという形をとるのですが、
藤原さんと水野さんはそれぞれ別のインタビュー。
お二人とも、昔の狂気ただようような様子は一変していて
「生活に疲れた売れない芸人」と言ったオーラを全開に出してインタビューに答えてらっしゃいました。
その様子は見ていてとても切なく、胸が締め付けられるようなインタビューでした。
2人のインタビューが完全に別々で行われているという現状を見ても分かる通り、
お二人の心が離れている、という印象を強く受けました。
過去には巨大なリットンファミリーも
過去に、リットンが売れていると感じた時はなかったですけど、
かつては「リットンファミリー」と言って、ケンコバとか笑い飯とか、吉本の若手で、すでに売れている、あるいは売れる予備軍のような才能に溢れたメンバーにより形成されたファミリーがありました。
そのことからも分かる通り、かつてはかなり影響力を持った存在であったはずなのに…。
ちょっと見ないうちに、ドン底まで落ちきった、というオーラを醸し出していました!!
別々のインタビュー
お笑いに対する考え方の違いが彼らをここまで落としたらしいです。
以下、2人のインタビューを文字で起こしてみます。
藤原:ルミネtheよしもとが始まって気持ちが充実してきましたね。この頃が、収入ではマックスなんですよ。
で、(2009年)なくなりました、劇場(での出演)が。
これ言ってしまおうかな…。
後から知ったんですけど…。水野さんが断った…。
スタッフ:どういうことですか?劇場を、劇場(の出番)を断ったって事ですか?
藤原:「大衆に迎合するようなお笑いをやりたくない」と言って。
スタッフ:ルミネとかって?
水野:今は出てないですね。まあちょっと…。「僕らのネタには合わないかな」と思ったんでね。ちょっと出演を今、お断りさせてもらったんですよ。
ウケようがスベろうが、充実感がない、達成感がないというかね
藤原:そしたらなんか他に、ライブとかやってんのかな、と思うじゃないですか。何もしてないんですよね
スタッフ:じゃあ仕事はそこでゼロになって…。
藤原:僕も当然ゼロになるじゃないですか。テレビ出なくても劇場だけでも、生活していって車買って家も建て、ローンで家も買えたりもできるんですよね、劇場だけで。
スタッフ:コンビでネタをするってことは今は少ないってことですよね?
水野:そうですね。
スタッフ:でも普通にルミネとかやったら、アルバイトをする必要は…(ないのではないか?)。
水野:でもさっき言ったように何かね…。違うなぁと。
スタッフ:藤原さんはそれに賛同されているんですか?
水野:いや賛同はしてないんじゃないですか?
スタッフ:じゃあ水野さんとは…。
藤原:ほぼ1年に1回…。か2回くらいのペースなんで。ここ5年、6年くらいかな。
だから生きてるかどうかもわからない時期もあったんですよ。ツイッターでエゴサーチみたいな感じで。「リットン 水野」って入れて、探したら、一般人の目撃情報見て「あ、水野さん生きてんねや」
常になんか…。ちょっと心配なんで(笑)。
スタッフ:ライブとかそういうのは?
水野:4月にね。ワンマンライブを予定しておりますが。
スタッフ:そうなんですね。
水野:まあ…。ちゃんとやってますよ。
スタッフ:これからは、ちょっとネタとか頑張っていこうかなと?
水野:そうですね。別に2人ともおっさんやし特化した存在でもええんちゃうかなと思ってね。
藤原:僕の気持ちの中では今一番充実してるんですよ。
やっとお笑いの楽しさとかがわかってきたんですよ。
スタッフ:芸人やめようと思ったことはあるんですか?
水野:ないですね。よぎったこともないですね。
リットン健在
藤原さんが水野さんのことを「心配」とコメントしていたので、2人の心が完全に離れてしまっているのではないことがわかり、やや安心しました。
34年目でやっとお笑いの楽しさがわかってきた、という藤原さんと、
やめようとなんてよぎったこともないという水野さん。
この辺りに、かつての狂気を宿したリットン調査団の片鱗が見えました。
救済?
放送中、ザ・・ノンフィクションを真似たBGMを流し、ちょっとふざけた感じでお笑い番組であることを強調したりしていましたが
浜ちゃんはかなりショックを受けていたように見えました。
ダウンタウンは昔、自分の番組でリットン調査団をよく使っていましたし、好きだったんだと思います。
もしかしたらこの説は、ダウンタウンがリットンを救済したいという気持ちから生まれた企画だったのかもしれませんね。
水野さんが最後に行っていた、4月のワンマンライブはこれのようです。
リットン調査団の無茶苦茶なコントが、彼らの年齢に沿った内容になって、また見れる日が来ればいいな、と思いました!!