コールドスプレーと完走ボタン
今回、奈良マラソンの応援に行くにあたって、
私設エイドは絶対にNG!!
と思っていました。
いつもならハチミツに漬けたレモンなど、疲れたカラダに吸収がいいフルーツ類をタッパに入れて、
ランナーに供給しているのですが、
やはりソーシャルディスタンスの見地からも、食べ物・飲み物の提供はやめたほうがいい、と思って、
ほぼ、手ぶら状態で応援していました。
ただ1つだけ用意して行ったもの、それが…。
コールドスプレーでした。
「知ってる人で、足を痛がってる人がいたら、ソーシャルを守りつつ、こちらから患部にスプレーをすればいいだろう」
と思って、4缶ほどリュックに詰めていきました。
でも4缶全部、知り合いに使うには多すぎる(-∀-`; )
というわけで、
34キロ地点で、完走予定時間5時間を超えるような、
足イタイタなランナーたちに、
「命のスプレーあるよ!!」
と声をかければ…。
「お願いします!!」
「私も!!」
「オイラも!!」
オラも!!
と、ランナーさんがやって来ました。
列をなす足イタランナーたち。
僕がここでランナーにスプレーしていると、
「爺ぃ」こと木上さんが突然、勝手なことを喋り出しました。
??…完走ボタン…??
「完走ボタン」とは
実は我々が応援していたすぐ後ろに、お母さんと息子さんが物静かに応援されていました。
息子さんはまだ10歳くらいでしょうか。
お母さんも静かな方で、ただ我々の後ろで佇んで、
別に大きい声を出すこともなく、
静かに応援をされていました。
ただ1つだけ。
息子さんは、手作りの「完走ボタン」なるものを掲げて、
静かに佇んでいました。
そこで爺ぃは気を利かせて、
「スプレーが終わったら必ず『完走ボタン』を押してや〜」
とアドリブでランナーに声をかけたのでした。
すると不思議なもので、
スプレーを終えたランナーたちは、全員、
完走ボタンを押して、走り去っていきました。
それからというもの、爺だけじゃなく、我々の応援チーム全員が、
「スプレーが済んだランナーは必ず『完走ボタン』を押して行ってください!!そうすれば必ず完走できますゆえ!!」
と声をあげて、
我々チームと、
完走ボタンチームの、
共同体を作って応援に勤しんでおりました(^-^)
完走ボタン@大阪マラソン
ちなみに…。
お母さんは次の大阪マラソンにボランティアとして参加されるとのこと。
さらに、
完走ボタンは大阪マラソンにも出現するとのこと。
大阪マラソンを走られるランナーさん、
完走ボタンを見たら、必ず、押してあげてくださいね!!