iPhoneアプリ"Battery Life"によると、今朝の段階での僕のiPhoneのバッテリー状況はこうだった。
「すぐにバッテリー交換を行ってください」との診断結果。
バッテリー交換に至るまで
ここで、現状の僕のiPhoneの状況をおさらいしておこう。
①バッテリー減滅速度が速い
100%が70%に減るのに、10分もかからない。
②バッテリー残量表示の異常
70%残っていても、次の瞬間、20%になったり、ひどい時は1%になる。
③突然のシャットアウト
70%残っていようが、50%であろうが、突然、電源が切れる。一度切れたら、充電切れの状態になり、電源につながない限り再起動しない。にもかかわらず、再起動の直後の電池残量は70%となっている。
ここ最近は特に③の症状が顕著で、家の中でも常に電源につなぎ、外出先ではモバイルバッテリーがなければ使えないという状況であった。
また、我が家には、この6を使う前に使用していた5Sがあり、それは夏の日のランニングの際、被った水がかかってしまってオシャカになったままだ。
こうして僕はバッテリー交換を自分で行う決心を固めた。6と、オシャカ中の5Sの両方を。
バッテリーの購入
iPhoneの交換用バッテリーは、なんと800円程度で売っている。これはめちゃくちゃ安い!と思っていたら、落とし穴があるようだ。
うまく交換終了後、チェックしてみたら、なんとすでに400回以上、充電を繰り返したバッテリーという中古品をつかまされた、という報告などが散見された。
そこで、多少高価にはなるが、
PSE対応
と明記されたバッテリーを購入すべきと判断した。PSEとは「電気用品安全法」のことで、この検査にパスしていることを意味する。日本国内で使用可能な正規品ということだ。
このPSE対応のバッテリーとなると値段は2,000円程度。それでもびっくりするほどではない。
僕が購入したのはこれ。
そしてiPhone5S用バッテリーも同じ基準で購入。
老婆心ながら注意!iPhone6とiPhone5Sのバッテリーはコネクタ部分が全く違うので、6のバッテリーを5Sに流用などはできない。5Sは5S用のものが必要。
工具の購入
MacBook Airを開けた経験から知っているが、この種の作業にはネジの溝が星の形をしているネジが多く使われている。一般家庭のドライバーセットにはまず入っていないだろう。専用の工具が必要なのだ。
ちなみに、MacBook Airを開けた時のドライバーをiPhoneにあてがっても、大きすぎた。やはりiPhoneを開けるにはiPhone用のドライバーが必要。
また、フロントパネルとバックパネルを引き剥がす際に吸盤が必要のようだ。100均などで買えるだろうが、いろいろ調べてみると、いいのがあった。
ドライバー、吸盤、各種のヘラまで付属して699円。これがいい!
ということでこいつも購入。
昨日の昼過ぎにポチったのが、今朝には到着した。
バッテリーも、裏を返せばきっちりと分かれている。
箱から取り出しても、ここでわかる。
予習
バッテリー交換前にやっておくこと
「iPhone6 バッテリー交換 自分」でググれば、やり方を教えてくれるブログや動画がたくさん出てくる。まずはそれを読んで予習を行った。
すると、ある事実に気づいた。
iPhoneはフロントパネルとバックパネルを剥がしても、コードがつながっていて分離できない。分離するには、つながっているコードを外さなければならない。
上の写真は実際の僕のiPhoneの中だ。赤のコードを外せば、フロントパネルが分離でき、のちの作業がしやすくなる。しかしそのためには、青のパネルを開け、4種のコネクタを外さなければならない。
パネルを外すには、5種類の極小ネジを外し、最後にはまた装着しないといけない。しかも5種類全て長さが違う、別のネジときた。
さらにコネクタとは、
⑴フロントカメラ
⑵ホームボタン
⑷ディスプレイ
へとつながっているケーブルを繋げているコネクタだ。ついているのを外すのはまだ良い。再度、繋げるのが難しい。とにかく極小で、複雑なコネクタだ。万一、破損でもしたらオシャカだ。
極小ネジも厄介だ。外す際に、ネジ山を潰したら終わりだ。1mm程度のネジ山なのだ。不器用な僕にとってはかなりの難関だ。
ところが…
このサイトだけは、
ディスプレイを完全に取り外すと作業をしやすくする事が出来ますが、はずさなくても大きく作業に影響しません。
と書いてあった。ディスプレイとはすなわち、フロントパネルのことだ。つながったままでも作業は可能なのだ。
極小ネジを5個、極小コネクタ4個、の取り外し/取り付け、の作業が短縮できるならそれに越したことはない。僕はこのサイトをお手本に進めることとした。
このサイトを熟読し、これから自分が行う作業を頭に叩き込む。
また、動画も見ておこうと思い、この動画を参考にした。
これらの予習で、最大の難関は、
バッテリーをバックパネルに接着している両面テープの剥がし
であろうと見当をつけた。
力具合を間違うと千切れてしまうようだ。千切れてもバッテリーを取り外すことはできるようだが、かなり難しくなるようだ。
こうして、自分がすべき作業のイメージが整い、作業にかかった。
実際の作業へ
①SIMカードを抜く
専用器具は、iPhoneの箱にも入っているし、購入した工具にも入っている。ここを強く押せば、カチッと飛び出てくる。
②充電口横のネジを外す(反時計回り)
使用ドライバー:「★0.8×30mm」と書かれたドライバー。星型ドライバーだ。
③吸盤を使い、フロントパネルとバックパネルを剥がす。
この際、イヤホンジャック側に吸盤をつけると剥がしやすい。
注意点:力任せに吸盤を引っ張るのはダメ。バックパネルとフロントパネルはコードでつながっていて、それを引きちぎってしまう恐れがあるからだ。ホームボタン側に隙間ができたら、ゆっくりと力を加えながら、丁寧に開けること。
開きました。右斜め上のコードを外さずに、このまま作業を進める。そのため、右斜め上のコード類に負担がかからないよう注意。
④バッテリーコネクタのカバーを外す。
使用ドライバー:「+1.2×30mm」と書かれたドライバー
⑤バッテリーコネクタを外す
この部分を基盤から外す。付属しているヘラを使い、注意深く外すこと。
使用するヘラ。赤丸部分、平らな方を差し込むと、パチンと外れる。
⑥最難関:粘着テープ剥がし→旧バッテリー外し
バッテリーの裏は両面テープで本体と固定されているので、そのテープを剥がす。赤丸部分がテープの耳の部分なので、そこをつまんで、ゆっくりと左右に剥がしていく。
下手に力を入れるとテープがちぎれる。必死!!
この部分は、ぜひ、この動画を見てください。2分52秒後くらいから、テープ剥がしになります。
なんとか成功。赤丸部分だけ両面テープが残っていたので、バッテリーを取り外す際、少しだけヘラを使ってテコの原理で剥がした。
万が一、両面テープ剥がしに失敗しても、ヘラなどを使えばバッテリーの取り外しは可能。
⑦新バッテリー装着
購入したバッテリーに付随してくる両面テープ。ちゃんと耳の部分を下にしてフィルムを剥ぐ。
新バッテリーを装着し、コネクタを接続し、パネルを閉める。(ネジの長さに注意)
注意点:案の定、コネクタの接続が難しかった。外すのは簡単だが、接続は難しい。極小の凹凸が無数にあるため、なかなかぴったり合わない。小さすぎてとても視認しながらできる作業ではないので、力を入れすぎず、ピタリとはまる箇所を丁寧に探すこと。
⑧閉じる前に、接続ができたか確認
フロント/バックパネルを閉じる前に、確認のため電源に接続。無事、リンゴマークが出た。もし出なかったら、コネクタがうまく接続されていないので、再度コネクタ接続のやり直し。
⑨充電口横ネジを留めて最終固定。
ここもうまくネジが入らなかったが、ホームボタン付近を上から押さえながらしめるとうまくネジが閉まった。
⑩SIMカード挿入。
以上でバッテリー交換は完了した。
念のため、"Battery Life"で確認すると…
「完璧」となった!!
やったー、成功!!\(^o^)/!!
これで悩まされ続けたバッテリー問題からは解放されそうだ!!
PS…
この勢いに乗って、水濡れ後死んでしまった先代・iPhone5Sのバッテリー交換にもチャレンジ!!
5Sは6よりもはるかに難しく…
両面テープ剥がしも完全に失敗。それでもバッテリーは外すことができ、新品と交換できたが…
残念ながら、5Sがよみがえることはありませんでした。液晶がイカれてるんだと思います。
使っていないiPhoneの液晶交換まではしないだろうなあ…(^◇^;)
でもiPhone分解の味を覚えたので、もしかしたら…(^◇^;)