隣町に住むフェイスブックの友人が、けっこうわが町・八尾に頻繁に訪れている様子。
そのお目当てのお店は、われわれ夫婦は行ったことのないお店でしたので、さっそく行ってきました。
昭和の喫茶店がハンバーガー専門店
「香留壇」 というそのお店は、近鉄八尾駅から徒歩10分弱程度の場所にある、昭和レトロな面影漂う喫茶店です。
30年以上前、近鉄の八尾駅は、今より300メートルほど西にありました。そのため、当時あった場所から南北に延びている道は、当時は駅前商店街であったため、お店が多く、通るのも一苦労、というくらい人で溢れていたらしいです。
その名残りがあるので、その辺りには隠れた名店が多く存在しています。
さてこの「香留壇」さんですが、ただの喫茶店ではありません。
最大のウリは、本格的なハンバーガー。
メニューの見開き、全てがハンバーガーです。
全部で15種類。
さらに、6種類のトッピングを別途、加えることも可能みたいです。
初めて食べるので、正統的な「プレーン」かな、と思いましたが、お腹が空いていたので「ダブル」を注文。
お方さまはチーズが好きなので、「チーズ」を注文しました。
また、お昼時でもあったため、プラス220円のセットにしました。
まずは、セットのコーヒーが到着。さすが喫茶店、味の濃い、香り高いコーヒーです。
ほどなくして、大きなお皿にのったハンバーガーが到着。
どーん!!!
正しいハンバーガーの食べ方
分厚いバンズ(パン)にはさまれた、分厚い具材…。
ビッグマックでさえ、どうやって食べていいかわからないのに、こんなに分厚いハンバーガーって、どう食べたらいいの?…(^◇^;)
お方さまが、この疑問を払拭してくれました。隣の隣の席の、場慣れした感のある大学生風のお客さんが食べている様子を観察し、
「これや!これにハンバーガーを入れたらええんや!!」
と教えてくれました。
フォーク入れの中に入っている、三角形の、紙ナプキン状のペーパー。
広げると、こういう形になります。
この中に、分厚いハンバーガーを入れて…
かぶりつけば良いだけです!!!
「香留壇」のハンバーガーが美味しい理由①余計な味付けをしていない
パティ(お肉)の味付けは、軽い塩と胡椒だけです。生野菜も、レタスとトマトが入っていますが、大量のドレッシングで味をごまかそうという姿勢は一切ありません。生野菜にドレッシングはほとんどかかってないのでは、と思います。
ですので、口に広がるのは、「お肉料理」の味わいです。決して、ジャンクフードのそれではありません。
ケチャップとマスタードは、お好みでどうぞ、というスタンスです。ハンバーガーには一切、くわえられていません。
テーブルに置いてある、ケチャップとマスタード。ハンバーガーには一切、かかっていません。
だからダイレクトでお肉の味が楽しめます。
「香留壇」のハンバーガーが美味しい理由②焼きたてカリふわのバンズ(パン)が甘い
お肉と同等な存在感を見せるのがバンズ(パン)です。チェーン店のバーガーのように、力なくへしゃげたバンズではなく、生命力に溢れて、破裂しそうに膨らんだパンです。焼きたてのパンだけが持つあの質感と甘さ。
実は、最初に一口目は、分厚いパンに阻まれてお肉にたどり着くことができません。香ばしい、上質のパンの味が口いっぱいに広がります。
このパンだけ別に欲しいな、と思うほどに美味しいパンです。
「香留壇」のハンバーガーが美味しい理由③食べやすい
僕だけではないと思うのですが、分厚いハンバーガを見たとき、脳のどこかでストッパーがかかってしまう気がします。その理由は、
かぶりつくと同時に、脇から大量にはみ出す、ソースやドレッシング
です。
それらが衣類や手やテーブルなどにこぼれ落ち、汚い印象を与えると同時に、ハンバーガーそのものの味が薄くなってしまったという残念感。
最初から最後まで、同じ濃度のソースやドレッシングで食べ終えられなかった、という思いです。
ところが前述の通り、お肉は塩と胡椒だけの味付け、生野菜にもほとんどドレッシングらしいものはなく、また、生野菜の量もそれほど多くないので、そこから溢れる水分も少なめ。
つまり、豪快にかぶりついても、脇からはみ出るものがほとんどないのです。
わずかに、ハンバーグの肉汁だけ。
こんな食べやすいハンバーガーがあるでしょうか。
そしてこれって、ハンバーガーを食べる上で、とても大事なことだと思います。
というわけで、昭和な喫茶店が思わぬハンバーガー専門店というまさかの展開に驚き、味に満足したお店でした!!