6月5日の日曜日は、「奥武蔵(おくむさし)ウルトラマラソン」(通称オクム)が行われました。
フェイスブックで知り合ったわが師は、埼玉県で科学者をやっているのですが、仕事があまりにも忙しいので、フェイスブックも退会し、マラソンレースからも足を洗い、研究に打ち込むという決意をされました。
が、この大会、オクムだけは別。
オクムを走ることはもはや、マラソンとか、大会とか、そういう枠組みを超えた、「宗教」に近いものがある、と師はおっしゃっておりました。
今年で24回目だそうです。
走行距離は78km、ウルトラマラソンとしては短めの距離。
制限時間は12時間。78kmを12時間は、普通に考えれば余裕を持った時間設定です。
しかし…
累積標高差
累積標高差とは、トレイルランニングなどでよく使われる言葉で、登った距離の合計を表します。
例えば、400mの登りがあって、そのあと下りになって、また次に300mの登りがあったら、登りだけの距離なので、400m+300m=700m、累積標高差700mということになります。
さて、このオクムの累積標高差を調べると…
累積標高差2,127m…
に…2,127m…?
関西の生駒山は標高642m。
六甲山で932m。
関西最高峰、で調べると、奈良県天川村にある八経ヶ岳、が1,915m。
関西には2,000mを超える山はないみたいです(^◇^;)
つまり、「かなり高い山」に登るのと同じ登りを、走らなければならないコースです。
以前は真夏の開催
しかも、以前は開催日も真夏、7月半ばだったように記憶しています。あまりに過酷な条件なので、開催日をずらしたのでしょう。
こんな苦行とも思える大会が、なぜか大人気大会。
スタート前の集合写真を見ても、僕の知り合いがかなりたくさんゼッケンをつけて、満面の笑みで写ってらっしゃいました(^◇^;)
オクム応援≒ビキニ
「奥武蔵ウルトラ 画像」で検索すると、ビキニ姿の女性が数多く写っていますが、真夏開催だった頃、沸騰寸前のランナーの頭に水をかける、という私設エイドをやられた方がいて、これがいろんな意味で人気で、オクム=ビキニギャル、という構図が出来上がったようです。
そのため後続の私設エイドの女性たちもビキニ姿で応援される女性が多いみたいです(^◇^;)
苦しい道のりで、きっと、男女問わず、ホッとするのではないでしょうか。
我が師の挑戦
さて。我が師はというと、多忙を極める研究生活で、以前と比べてとてもランニングへの時間は取れないような状況。
そんな中で、コツコツ練習を続けていた模様です。
4月なんか230km走ったと言っています。走った距離はよく裏切る(怪我をするから)、が身上の我が師。仕事が忙しいことも併せて考えれば、かなり走った方だと思います。
我が師はもう何度もオクムを走っていて、以前は確か、7時間ちょっとで完走していらしたと思うのですが、今回は8時間10分を目標にされていました。
そして…
8:34:48で完走されました〜〜!!!
その後も、筋肉痛に喜びを感じる記事などを書かれています。
かなり楽しかったものとお見受けされます!!!
なぜランナーはオクムへ行く?
先述の通り、この我が師だけでなく、最低でも20人の、僕の知り合いが走っているこの大会。
エイドが素晴らしい、という声をよく聞きます。私設エイドもも含めると、 3kmごとにエイドがあるとか。しかも食べ物、飲み物が豊富とのこと。
こういう状態って、僕の数少ない経験から言えば、主催者がとてもしっかりされていて、走ることへのとてつもない情熱をお持ちなんだろうな、と思います。その熱意に感化されたボランティアさん、そしてランナー側も言うに及ばず、大会を成功させるために真剣に取り組んでいる姿が目に浮かびます。
そしてその大会を心から楽しんでらっしゃる姿が目に浮かびます。
楽しむ、って言っても、累積標高2,127m…。
楽しめるのか?とも思うのですが…(^◇^;)
どんな大会でも、走っているときは苦しいはず。累積標高差2,000mを超える大会が、苦しくないわけありません。
おまけに初夏の陽気。
ランナーは苦しみながらも、応援者たちや周囲のランナーたちすべてが、ルールを守り、主催者の熱意を感じながら、ともにゴールを目指しているのでしょう。
とにかくドク、完走おめでとうございました!!!
(๑•̀ㅂ•́)و✧