今年は弟子の小タイガーさんを連れての、鯛焼きinしまなみ参戦のタイガーさん。
スーパースターの登場
われわれが第一エイドを出していた、因島のゲオ前の空き地。
ランナーは、北から南に向かって走ってきます。
最初のランナーがやってきたのが10時15分。
去年はタイガーさんが最初のランナーさんだったのですが、今年はそうではありませんでした。
当然です、タイガーさんは今年、ほとんど練習をされていないのだから。
おそらくは、自転車を利用されるはず。
そうこうしているうちに、われわれのエイドにも人が溢れてきて…。
大わらわな状況の中でも、僕は北の方角からタイガーさんが来るのを今か今かと待っていました。
すると…。
なんと、驚いたことに!!
タイガーさんは、
南から
やってきたのでした!!
さすがスーパースター!!
登場の仕方さえ、一般ピーポーと真逆、とは!!
「なんでみんなと逆の方向から来られたんですか?!」
と尋ねたら、
「自転車を借りてたから。この先にある自転車屋で自転車を借りたんだ」
とおっしゃいました。
漢気(おとこぎ)
つまりタイガーさんは…。
このエイドの先にある自転車屋さんに、正規のルートと違う道で向かって。
そこで自転車を借り。
本来のルートに戻ると。
回れ右して、ゴールとは反対側にあるわれわれのエイドに来てくれた、ということになります。
鯛焼きinしまなみのルールは、
「どんな方法を使ってでもゴールせよ」。
少々ルートを外れようが、自転車に乗ろうが電車に乗ろうが構わない。
だから、もし、われわれのエイドより先にある地点で自転車を借りたなら。
そこから先に進めばよかったはず。
それを、わざわざ回れ右して、このエイドにまで戻って来てくれたのです。
そして、みんなと一緒に、フルーツ入り炭酸水で喉を潤しながら、僕に向かって、
「1年ぶりだ!!」
と言ってくれました。
自転車に乗らないといけないくらい、ランの能力は衰えているのに…。
道を戻ってまで、われわれのエイドに寄るため戻って来てくれたタイガーさん…。
彼の「漢気(おとこぎ)」を感じずにはいられませんでした。
絶不調の1年
去年、初めて「鯛焼きinしまなみ」のエイドに参加させて頂き、最も驚いたことは。
タイガーさんの存在でした。
その驚きは、去年書いたこの「スーパーランナー列伝」のNo.1にタイガーさんを書かせていただいていることでお分かりいただけると思います。
堂々たる体躯、だけでなく。
立ち居振る舞い。
子どもに接する態度。
醸し出すオーラ。
その全てが、タイガーマスクを名乗るにふさわしい人物でした。
去年は30度にも上昇した気温の中、一度もタイガーマスクの仮面を脱ぐことなく、また、タイガーの世界観を崩したくないため衣装やマントのこのままで、80kmをご自分の足で走破されたタイガーさん。
まさにスーパーランナーと呼ぶにふさわしい人物でした。
ところがこのあと、タイガーさんはランニングから距離を置かれることになります。
川の道フットレースという大きな目標をコンプリートしたための、モチベーションの低下が原因だったようですが。
その後、足首の怪我にも見舞われ。
そのせいでエントリーされていたいろんなウルトラにも出場することができず。
徐々に、走ることから遠ざかってしまわれた模様です…。
ただ、それでも復活に向けて激しくもがいているようで。
FBを拝見していると、今年の初めにはランイベントに参加されていたり。
それでも本格復帰には至らず、やはり大きな大会に出ることがなかったり…。
もがき、苦しむ様子が、明るいFBの文体からも見て取れて。
300日ぶりに、虎のマスクを装着。
そんな彼をして、再び、弱った体に鞭を打ち、タイガーのマスクを被り、マントを背負ってでも参加したい、と思わせた大会。
それが「鯛焼きウルトラピクニックinしまなみ」、だったのではないでしょうか!!
実に今回、10ヶ月ぶりにタイガーのマスクを被った、とのことでした!!
鯛焼きウルトラ終了後のタイガーさんのFBには、
でも、1ヶ月後には『サロマ湖ウルトラ』が迫っている。
とりあえず、今さらですがサロマ湖に向けて、悪あがきタイガー(笑)
\(^o^)/
との投稿があり。
この大会を機に、徐々にモチベーションが復活されている気配が感じられます。
サロマンブルーというモチベーションに向かって。
サロマ、今年は8回目だそうで。
サロマンブルーまであと3回。
きっと、不退転の決意で臨まれている大会だと思います。
ずっと続いたスランプの沼から這い出すべく、この大会に参加していただいたのなら。
そして、1年前のエイドを思い出し、寄ってくださったのなら、
こんな嬉しいことはありません。
どうかこれをきっかけに、
よみがえれ!!タイガー!!\(^o^)/
1年前は、巨大タンカーにさえ勝っていました!!
追伸:タイガーさんご本人からのご依頼です。
一説に、彼を「セクハラタイガー」と呼ぶ向きがあるようですが、それはすべて弟子に当たるカープキティちゃんによる捏造であることを主張しておく、とのことでした
(^_^;)