今回の疑問は4つ。
・なぜ関東の味は関西よりも濃い?→徳川家康のせい
・なぜつまようじには溝がある?→つまようじの溝はこけし
・お風呂に入ると手足がふやけるのはなぜ?→水辺で発動する、自動滑り止め機能
・花火大会が夏に多いのはなぜ?→お祓いのため
なぜ関東の味は関西よりも濃い?
ゲストの長嶋一茂は、
関西の方が素材がいいのね。関東はセンスが良くない。
程度の答えですが、実際、誰もがこの程度の答えしかできないのでは、と思います。
腑に落ちる理由
秀吉の策略
もともと静岡を治めていた家康は、豊臣秀吉に命じられ関東を治めるようになりますが、そこで目にしたのは広大な湿地帯やボロボロの江戸城。
秀吉はこれらの整備に家康にお金を使わせ、家康の財力を削ぐ考えだったと言われているそうです。
労働者が能率よく働ける食事
しかし、これに奮起した家康は、川を作って重いものを運ばせるなど、史上稀に見る大工事を敢行。
全国から大勢の労働者たちが江戸に集まってきました。
気を配らないといけないのが食事。能率よく働ける食事こそ必要不可欠。
当時の労働者は、玄米を1人1日1升(茶碗にして18杯分)食べていたそうで。
ご飯がすすむおかずが大事。
さらに真夏だと汗で失った塩分も補給しなければなりません。
そのため、味の濃いおかずが必要になり。
佃煮や漬物が日常食へとなって行きました。
味の濃いおかず→高い労働力、という公式ができました。
こうして江戸の人口は、家康が統治を開始してから急激に増大。
6万人→(100年後)100万人超え(当時のロンドン86万人 パリ54万人)
という世界最大級の巨大都市へと変貌しました。
濃いくち醤油の誕生
こうして精米技術も変化、玄米から白米を食べられるようになりました。
また、人口の増加が思わぬところへ波及。
人口が増える
↓
生活排水が増える
↓
江戸前の海のプランクトンが増える
↓
魚たちが美味しく太る
その結果、江戸前の魚の刺身が大流行。生来の濃いくち好きと、魚の生臭さを消すために…。
濃いくち醤油が発明されました。
こうなると、
魚×白米×濃いくち醤油、の組み合わせから江戸前ずしが登場。
こうして関西の薄味文化に対して関東の濃い味文化が定着していった、とのことでした!!
(諸説ございます、と最後の注釈がありました)
お風呂に入ると手足がふやけるのはなぜ?
海から進化した人類が陸上の完走した環境下でも体内の水分が蒸発しないよう、全身を角質で覆いました。
雨などで濡れると、手がツルツルと滑りやすくなってしまう
↓
水分を手足の角質が吸ってふやけて、滑りづらくなる機能が備わった
手足の角質だけ、他の部分より10倍も厚く、多くの水分を吸収したらシワシワにふやけるらしく。
ツルツルの氷を持つ実験
溶けかけの氷30個を、乾いた手とふやけた手で隣の容器に移し換えるという実験をした場合、
5回行った平均値は、
乾いた手 | ふやけた手 | 差 | |
男性 | 約1分9秒 | 約1分1秒 | ▲8秒 |
女性 | 約1分11秒 | 約1分00秒 | ▲11秒 |
共に、ふやけた手の方が10秒近く短い、という結果。
被験者は男性も女性も、シワシワになった手で氷を掴んだ時、そのつかみやすさに驚きの声を上げていました。
クルマのタイヤの溝に水が入り込んで滑り止めになるように、手のシワシワの溝に水が入り込み、手と濡れた物体とを固定することができるんだそうです。
これは全然知らなかった〜!!びっくりです!!