僕たち夫婦は、というか、特にお方さまは、マラソンの応援が大好き。
その蓄積されたノウハウから、マラソン応援のエイドで最もランナーから喜ばれるものは
フルーツ
である、との結論に至っている。
その詳細については以下の記事に詳しく書いた。
その中でも、ミカン類がいちばん喜ばれる。疲労が蓄積したカラダは、水分が多い、オレンジの甘みと酸っぱさの具合をちょうど欲しているのだ。
走っているランナーに、オレンジを提供する際に、どうやったら最もランナーに取りやすいか。
外皮をつけたまま並べると、並べやすいのは確かだが、ランナーとしては食べにくい。外皮だけをランナーがむかなければならず、さらに残った外皮がゴミになる。
だからと言って提供前に外皮もむくと、並べた際に、薄皮が破れてオレンジの水分が流れ出し、タッパーの中がオレンジジュース状態となり、肝心のオレンジの果肉部分がほとんど無くなってしまう。
さて、オレンジそのものは、八尾にある、安くて新鮮な八百屋さん
「フレッシュ八百屋 VEGE VEGE」さん
にて、
・ミネオラオレンジ
・河内晩柑
・清美オレンジ
をそれぞれ20個ずつ購入。
清美オレンジはまれにタネが入っていたので、タネも注意して取り除いた。
ぜんぶ丁寧にむくのには1時間半くらいかかっていた。
それを小袋に分け、当日はクーラーボックスに入れ、氷を入れたタッパーで提供することで、オレンジは常に冷え冷えの、新鮮な状態を保てた。
口にしたランナーさんのほとんどが、
「冷たくて美味しい!」
「生き返る!」
「こんなんしか今は食べられない!」
「いつもならこんな酸っぱいの、苦手だけど、今はこの酸っぱさが欲しかった!」
と、皆さんから大好評であった。
かんかん照りの1日だったということも大きな理由の一つだろう。
お方さま本人が、いちばん喜んだ言葉が、あるランナーさんから言われた、
「3年連続、お世話になります」
の一言だった。
僕が初めて水都を走ったのが2015年。お方さまはこの年、初めてこの場所にオレンジエイドを出した。
そして去年、2016年も僕は水都を走った。お方さまは同じ場所で、同じエイドを出した。
そして今年。心臓病明けの僕は、ウルトラは走ることを禁じられたので、お方さまのエイドに付き合うことにした。
つまり、3年連続で同じ場所・同じエイドだったわけだ。
ちゃんと覚えてくれてるランナーさんがいてくれたことに、お方さまはいたく感激していた。
大阪の淀川沿いを、よりによって、初夏を思わせるかんかん照りの日に、70km、100kmも走ったラン馬鹿たち。
そんな愛すべき大馬鹿たちに、ほんのちょっとでも力を貸すことができて、僕たちはとても嬉しかった。