No.2、No.3はこちら。
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広島スタート組で、約40km地点でエイドを作って、ランナーの到着を待っていたわれわれ夫婦。
われわれの5km手前にある、「因島運動公園エイド」から、先頭のランナーが通過したとの情報が、こんな形で入ってきました。
どうやら「タイガーさん」なる人物が先頭で通過された模様。
僕はこの「タイガーさん」を存じ上げなかった。
きっと、フルネームが「山田大河(やまだ・たいが)」さんか、「木下大雅(きのした・たいが)」さんというんだろうな。ウルトラ界では有名人で、「タイガーさん」という愛称で呼ばれてらっしゃるんだろうな。
などと妄想を膨らませていました。
とにかく、鯛焼きウルトラのゼッケンをしたランナーが来たら、お声がけをしなければ、と思い、集中力を高めて待っていたら…
その人は、突然あらわれました!!
誰がどう見ても、タイガーさんやん!!(^◇^;)
とにかくびっくりしました!30度の強烈な炎天下を、この格好で、尾道からここ因島まで走って来たのでしょうか!!
「タイガーさん、氷の補充とか、大丈夫ですか?」
という僕の質問に対し、タイガーさんはこう答えました。
コンビニで氷を買い、それをビニールに下げたまま走る…
考えもしなかった発想でした…
タダモンやないな…(^◇^;)
やがて、はす向かいにあるマンションが、騒がしくなって来ました。
「タイガーマスクが来てくれたから!これでこの島も安全やで!」
と叫ぶ僕の声に呼応して、少年たちがゾクゾクと顔を出します。
そのうちの1人が、矢も盾もたまらず、チャリンコでやって来ました!
ちなみに、この少年に、
「あのタイガーは、尾道から来て、今治まで、80kmを走って行くんやで!」
と教えてあげました。
体力温存のため、歩き去るタイガーを見て少年は、
「歩いてるやん?」
と僕に言いましたが、聞こえないふりをしました!
その7時間後。
30km離れた大島という島の、海岸線にエイドをセットしたわれわれ夫婦。
タイガーさんはトップの座は譲ってしまわれていたが、やがて…
自販機もコンビニもない地獄の海岸線を、王者のごとき堂々たる足取りでやって来たタイガーさんなのでした。
僕も妻も、一発でファンになりました!!