格安SIMに乗り換える際、現在使用している電話番号を継続して使うには、携帯電話番号ポータビリティ(MNP)予約番号、という番号をもらわねばいけません。
MNP予約番号をもらう手順
これはソフトバンクの窓口でも、電話でも可能です。
自分のケータイから
お方さまは電話から行いました。
自分の電話から、「*5533」を押すとつながります。
我々の場合、日曜日だったせいか、
「ただ今大変混み合っており、電話をお繋ぎするのに5分ほどお待ちいただいております」
という音声案内が流れました。
この、
番号が混み合っている=たくさんのソフトバンクユーザーが解約しようとしている
という意味なので、ユーザーにとっては
「やはりソフトバンクをやめようと思っている自分の判断は間違いではなかった!!」
と確信を与えることになってしまいます…
ソフトバンクさん的には、意地でも、ここを混雑させてはいけないのではないか…
と、不要な心配をしてしまいました。
音声案内の流れ
オペレーターの人は不足していますが、音声案内は続きます。
①予約番号の発行希望の方は「1」を、予約のキャンセルは「2」を、…
もちろん、予約番号が欲しいので迷わず「1」を押します。
次は
②お客さま情報を確認いたします
となって、
今、電話しているソフトバンク携帯電話のご案内は「#(シャープ)」を、別の電話の場合は電話番号を入力してください
と言われます。変更したい電話から電話しているので、
「#」
を押します。
すると、
お客様情報が確認できました
と音声案内が流れます。
シャープを押しただけで何がわかるんだろう…
と疑念を抱きつつ、次の音声が流れるのを待ちます。
ここでなぜかけっこう長い間がありました。接続が切れたか、何かあったかな?と不安になりかけた時、次の声が聞こえました。
③乗り換えを検討している乗り換え先事業者名を選択してください。
ワイモバイルは「1」
ドコモは「2」
AUは「3」
MVNO・その他事業者は「4」
MVNOとは、「Mobile Virtual Network Operator」の略で、「仮想移動体通信業者」の意味です。格安SIMの業者のことです。
それはソフトバンクさん、あなたには関係ないだろう…と思いつつも、ワイモバイルはソフトバンクの格安SIMブランド、子会社的な位置付けなので、それを把握したいのかな…と想像を巡らせながら
「4」
を押します。
最後に、
④ご契約時のお申込みいただきました、4桁の暗証番号を押してください
となるので、その番号を押します。
するとオペレーターに回されます。ここで、混雑しているので待たされることになります。
(実は1回目は、この4桁の暗証番号を間違ってしまいました。それでも、
「ご入力された番号では確認できませんでした。係りの者におつなぎします」
となりましたので、万一、ここでつまずいたとしても、何か不正でも行なっていない限りは、先へ進めると思われます)
で、5分以上、待たされました。
電話待ち時の裏技
この種の、オペレーター待ちの場合の裏技があります。
ずっと電話を耳につけて、いつ繋がるかわからない電話を待っているのは時間の無駄。他の作業が全くできなくなるからです。
そこで、
「スピーカー」
ボタンを押します。
そうすると、電話がスピーカー状態になります。電話から待ち時間の音楽が流れているので、あとは電話をテーブルにでも置いて他のことをしていればいいわけです。
音楽が途切れ、人間の声に変わり、「お待たせいたしました」となったら電話に出ればいいわけです。
遠回しに、しかし執拗に引き止めにかかるオペレーター
<費用がいくらかかるか把握してるの?>
やっとオペレーターが電話口に出てくれました。女性で、高○さんと名乗られました。
こちらの要件はすでに音声通話の段階でお知らせしているので把握されています。高○さんは開口一番、
「mineoさんにMNP転出される場合の費用は16,740円となっております。内訳は、
①更新月以外なので違約金が10,260円
②MNP転出手数料が3,240円
③mineoさんの事務手数料が3,240円
都合16,740円となっております。」
と、ご丁寧に費用の説明までしてくれました。ここで意味ありげに間を取っていました。おそらくは、料金について把握していなくて、この説明で狼狽するユーザーにはこの辺りで引き止めにかかろうという意図が見え隠れしていました。
③のmineoの事務手数料をソフトバンク側に教えてもらうなど大きなお世話で、他社の事務手数料をユーザーにチクる姿勢は如何なものか…と思いました。
が、少しでもここの金額を大きく伝え、ユーザー側への揺さぶりをかけたいのでしょう。
3,240円という金額、ウソではありませんが、mineoエントリーパッケージを購入することで1,080円に減額できることまで当方は把握しています。
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が、高○さんにはそこまで伝えませんでした。①は9,500円では?と思いましたが、ああ、税込の値段か、と理解できたので何も言いませんでした。
<mineoでは毎月いくら払うか、把握してるの?>
こちらが料金を把握していることを察知した高○さんは、次に、
「mineoさんでは月々の使用量はどれくらいを予定されていますか?」
と聞いてきました。これは完全に大きなお世話なんですが、
「1,600円です」
と即答させました。
向こうもプロなので、これがmineoさんを利用した際の良識的な価格であることを理解していると思われます。つまり、こちらが後先考えず、ただ流行りに乗っかって闇雲に格安SIMに乗り換えようとしているわけでなく、少しは勉強してきていることを認識した模様でした。
<どうせiPhoneが欲しいんでしょ?ウチだと安くしちゃうわよ?>
すると次は、
「mineoさんで使用する端末はすでにお持ちですか?」
と聞いてきました。これも大きなお世話なんですが、
「はい。」
と答えさせました。
「機種名をお聞かせ願えますか?」
とくるので
「iPhoneSEです。」
と即答させました。
「もう購入しましたか?」
と聞くので、
「はい。」
と答えると、
「池田さまは特別なお客様で、新機種を購入するのに10,000円分のボーナスポイントをお持ちです。さらに、旧機種の下取りをすると、12,000円もお安くその機種を購入できる状態ですが…」
とアドバイスをくれました。
しかし、「すでに購入している」と伝えています。高○さんの言い分は、
わずか12,000円安くなるだけで、
A)われわれがアップルストアに引き返し、
B)先日購入したSIMフリーiPhoneSEを返品し、
C)ソフトバンクでiPhoneSEを購入し直し、
D)毎月6,000円以上高い通話料を払い続ける、
と言うことになります。。
「もう決めているので大丈夫です。」
と答えると、
<いまの話、番号を出した途端に消滅よ、それでもいいの?>
「MNPの番号を出してしまうと、今申し上げましたボーナスポイント等は消滅してしまいますが…」
となおも食い下がってきます。
「大丈夫です」
と答え、かつ、
「あの、時間がないので早くしてもらえませんか?」
と若干、強い口調でこちらが伝えても、
<いまから秘密のお話してあげる。この電話だけの特別割引よ!!>
「手続きをしている間にもう一つお伝えしたいのですが。ワイモバイルを利用していただきますと、この窓口だけの特別限定特典といたしまして、5,000円の割引をさせていただけるのですが…」
「もう大丈夫ですから早くしてくれ!」
とやや言葉を荒げても、高○さんは最後までペースを崩さず、説明をやりきりました。
<クレーマー対策でもある>
ある意味、敵もしたたかに、自分の仕事を全うされていました。後々、
「そんな説明は受けなかった!!」
などと文句を言うクレーマーのような人間がいないとも限りませんからね。おそらくオペレーターはその事態を避けるため、ユーザーがどんな態度を取ろうと、最後まで説明を言い終わらないといけない、と言うマニュアルがあると思われます。
<いまの話、番号を出した途端に消滅よ、それでもいいの?パート2>
最後に、
「いま申し上げた特典等は、番号を発行したら二度と提案することはできませんのでご了解ください。」
と極めて婉曲的な脅し文句の後、お方さまのケータイの番号を読み上げ、
「番号は10桁と桁数が多いため、いま読み上げた電話番号にショートメールでお送りします。」
と言うことで終了しました。
そして数秒後に、
と言うショートメールが送られてまいりました。
これでMNP予約番号をもらうことができました。
いよいよ本日、mineoショップに行き、お方さまはmineo(マイネオ)さんへと乗り換える予定です!!