お昼前から、水呑地蔵という、十三街道の途中、標高約300メートルの場所にある場所まで軽くランニングしてきました。
往復12kmとなっています。片道6km、ですが実際に山道の部分はわずかに2km程度です。
そこで一気に300メートルほど登りますのでけっこう急坂です。
さて、これは偶然でしょうが、本日は、登っている時には誰ともすれ違いませんでしたが、同じ道を下っている時に、やたらと人とすれ違いました。
まず1人目、ご高齢の男性。
テンポよくスイスイと登ってらっしゃるご様子。登山用の木製の杖をコンコンとリズミカルにつきながら、上着を腰に巻き、降りてくる僕と目があうと大きな声で
「こんにちは!!」
と挨拶をしてくださいました。もちろん僕もほぼ同時に「こんにちは!!」と挨拶をしました。
2人目も同じく、高齢の男性。もしかしたら最初の男性のお仲間かな?
最初の男性よりは、ややきつそうに登られていました。ずっとご自分の足元に目をやっていたので、降りてきた僕に気づいてないかな、と思い、やや大きめの声で
「こんにちは!!」
と挨拶をしました。その方は視線を上げずに、「こんにちは〜」と返してくれました。
ちょっと疲れてらっしゃるんだな、と思いました。
3人目は40歳前後の中年男性。
ほぼ手ぶらの状態で登ってらっしゃいました。
まあ、水呑地蔵へ行くくらいなら手ぶらでもぜんぜん大丈夫ですが。
その方は、iPhoneのイヤホンをしてらっしゃいました。
「こんにちは!!」
の僕の声は、iPhoneの音楽にかき消され、彼の鼓膜には届かなかったと見え。
返事はいっさいありませんでした。
まあ、孤独を愛し、山に登っている人もいるでしょう。そんな人にとって、他の登山者の挨拶など、孤独を愛する彼の個室に土足で入り込もうとする、迷惑なものでしかないのかもしれません。
それにしても、流れ落ちる水のせせらぎや、木々の間を抜ける風のそよぐ音に耳を塞ぎ、iPhoneを聞くのはもったいないな…。と思いました。
3人のおっさんにすれ違い、山も2/3ほど降りてきたとき…。
目の前に、5〜6人の、小学生高学年程度の、少年野球のチームが現れました!!
おそらく練習の一環で、水呑地蔵までの登山をしているのでしょう!!
僕が「こんにちは!!」という前に、彼らは帽子を脱ぎ、
「こんにちは!!」
と大きな声で挨拶し、深々と僕に一礼をしてくれました!!
僕も負けじと返しました。
その集団は、おそらくチームの中でも登山が得意な集団だったと見え。
彼らのすぐ後ろに、また10人程度の集団が歩いてきました。
最初の集団とすれ違う時、彼らは帽子を取ってくれたのに、僕は取り損ねました。
そこでこの2番目の集団が見えた時、僕は自ら帽子を取りました。
この2番目の集団の子供達も、帽子を取って深々とお辞儀をし、最初の集団の子達よりもさらに大きな声で挨拶をしてくれました!!
「元気やね!!」と僕がいうと、
「ハイッ!!」と返事。
そして最後の第3集団が一番人が多く、15人くらいいました。
彼らも帽子を取って僕に挨拶をしてくれました。その中の1人の少年は、走っている僕に、
「頑張ってください!!」
とエールを投げかけてくれました!!
なんて爽やかな子供たちだろう!!
僕は自然と笑顔があふれてきました!!
彼らの前にすれ違った3人の大人たち。
最初の老人こそ、スポーツマンのように挨拶を交わせましたが、2人目の男性はこちらを見ることはなく、3人目に至ってはすれ違う僕をまったく無視。
大人が、少年から学ばなければいけないことって、案外多いのかもしれません。
ありがとう!!少年野球の子供たち!!
君たちのおかげで、今日という日がとても清々しくなりました!!