お方さまがテレビのサバイバルものが大好きで。
ベア・グリルス、エド・スタフォード、そしてナスDなどのサバイバル番組などが大好きでよく見ています。
「いつかは無人島でサバイバル体験して見たい!」とのたまったことがあるので。
「フルマラソン7時間という体力で、どの口が言うんだ!!」としかりつけたことがあります。
しかし今回の激レアさんを見ていると、とてもそんな軽はずみな気持ちでサバイバルなんて言葉を口にしてはいけない、と言うことを改めて知らされました…。
2月5日放送分の激レアさんは、
「少年4人だけで超ハイレベルな登山に挑戦してしまい山の災難フルコースを味わった人」
のジュンタロウさん。
彼の壮絶な話を聞くうちに…。
さしもの若林も、どんなことでも軽薄に伝える弘中アナも、最後は真剣な顔しかできなくなっていました…。
そう言う意味では、今回の激レアさんは、面白くいじれないという点で、番組趣旨的には失敗だったかもしれませんが…。
①遭難への道
ジュンタロウ少年、中学時代は登山部があったのに、高校に登山部がなく。
生徒1,000人分の署名を集め、山岳部を作ろうとしたものの、「危険」と言うことで認められず。
拗ねたジュンタロウ少年は「山岳同好会」を作り。
校舎の屋上からロープを垂らし、外壁を伝って地上に降りてくる、などと言う芸当をしてうさを晴らすような少年でした。
そして高校二年生の時。
夏休みを利用して、
「二泊三日大峰山への挑戦」
を決行します。
大峰山(奈良県)とは…。
山にこもって厳しい修行をする修験道の地。
大きな崖や滝も多く存在する険しい山脈地帯
しかもジュンタロウ少年、整備された登山道ではなく、道のない谷筋や岩場を登る、いわゆる
「沢登り」
で大峰山に挑戦します。
メンバーは4人。
〝険しければ険しい方がいい〟2年ジュンタロウ
〝いつだって冷静沈着〟2年ヨシカワ
〝足の速さなら負けない〟2年イラコ
〝エネルギッシュすぎる〟1年カジモト
しかもこのメンバー。
ジュンタロウ以外は登山初心者。
1日目 やっぱり山登りって最高!!
林道を歩き、カレーを作り、天の川を見て。
最高の1日にテンションが上がったジュンタロウ一行は…。
食料を半分食べてしまう
と言うミスを犯します。
②迫り来る脅威
2日目 悪夢の幕開け
いつの間にか、気づいた時には遭難していました。今いる場所がわからない。
このことを弘中アナは
「ぬるっと遭難」
と呼んでいましたが、遭難する時ってこう言うパターンでの遭難が多いそうです。
「引き返そうとは思わなかったのか」
と言う、ゲスト菜々緒の質問に対し、
「崖は登るのも難しいが、降りるのはもっと難しい。また、道があるわけではなく適当に登っているので、適当に降りなければならず…。(もと居た場所に戻れる保証もなかった)
と答えるジュンタロウさんに、ゲストの菜々緒は呆れ気味でした。
☆ちなみに、この場合、どうすればベストの行動だったかと言うと、山岳ガイドの方のアドバイスによれば…。
山で遭難したと気づいたら、動き回れば正しい場所からどんどん遠ざかる可能性があるので、その場にとどまった方が良い
とのことでした!!
2日目は垂直な崖に出てしまい、先にも進めず戻ることもできず、また水筒に水もなく。
早くもかなりの極限状態の中、全員の体をロープでつなぎ、崖から落ちないようにして夜を明かした、とのことでした。
3日目 パニックの連鎖
冷静なヨシカワのおかげで命拾い事件
まず崖を降りるべく、ジュンタロウが先陣を切って降りようとしていると、ヨシカワが突然いいました。
「ジュンタロウ、靴紐、ほどけてるよ」
「え?ほんと?」
崖を降りるのを一瞬とめて靴紐を見ると…。
ほどけていない。
と、その直後…。
軽自動車ほどの岩石が、ジュンタロウの横を轟音とともに落ちていった!!
とのことでした。
ヨシカワくんの言葉で立ち止まっていなければ、ジュンタロウは間違いなくその岩石の直撃を食らっていたでしょう。
ちなみに、なぜ、ほどけてもいない靴紐をほどけている、とヨシカワが言ったのか。それをヨシカワくんに聞いたところ、
「覚えていない」
と答えたそうです…。
このあと、パニックを起こした後輩カジモトをなだめつつ。
崖を降りた先は…。
脱出不可能な、大きな谷間
についてしまいました。
滝によってできた中洲のような場所で、行くことも戻ることもできない場所。
やがて彼らは全員が、そこで同じような幻覚・幻聴を経験し始めます。
専門家によれば、山で遭難したら幻覚・幻聴はよくある、とのことで。
遭難ではありませんが、過酷なウルトラトレイルの番組などを見ていると、寝ないで山を走っているランナーが、「あそこに人が立っている」とかよく言っています。人なんかいるはずもない場所で。
4日目 ジュンタロウに異変
責任を感じたジュンタロウは抜け道がないかなど、周囲の散策に明け暮れるも成果はなく。
体調が悪化、発熱して寝込んでしまいます。
すでに食料はほぼなく、滝の水を沸かした湯の中に、米粒が浮遊している程度のものを飲んでいたそうです。
その夜、無口なヨシカワが自分の分の食料を削り、リーダーであるジュンタロウの回復を促すため彼の食料を多めに盛った、とのことでした。
5日目 ラジオから救助隊のニュース
家族が出した捜索願を受けて、救助隊が出動したとの知らせを聞いた一行は…。
黄色のポンチョをロープにつなぎ、滝に流し、下からでも見えるように救難信号がわりにしたとのことでした。
6日目 体力を奪う激しい雷雨
激しい雷雨で滝の水かさが増し、テントだけは無事でしたが寝袋などはすべて水浸し、という状況に。
③絶望の果て
7日目 「生存の可能性が低い」と報道
希望が絶望に変わり…。
④奇跡の生還
8日目 捜索打ち切り
この日に見つからなかったら捜索は打ち切り、というニュースがラジオから聞こえてきました。
それを聞いた四人は…。
死を受け入れるような不思議な安堵感
を抱きます。
もう頑張らなくていいんだ、という。
極めて危険な精神状態だったと思われます。
彼らは全員、生徒手帳に遺書を書くことにしました。
内容は、全員が母親に当てた手紙だったそうです。
その時、もう馴染んでしまった幻聴が聞こえ始め。
「おーい、おーい」
の声は幻聴で何度も聞いていたので、誰も顔をあげなかったそうです。
しかしその声は幻聴ではなく本物の救助隊のもので。
彼らは捜索を打ち切り、帰る途中に…。
滝に流していた黄色いポンチョを見つけ、この場所にたどり着いたのでした!!
無事、彼らが下山し、医者に診てもらう時。
待機していた医者は、死体を調べる検死専門の医師だったそうで。
もはや、彼らが生きているとは誰も思っていなかったのでしょう…。
こうして無事、下山しましたが…。
災難はまだ続きます。
救助された後の苦労
①マスコミの記者会見とバッシングの嵐
②警察からの長時間の取り調べ
③先生からのキツ〜い説教
④捜索費用400万円の請求
ちなみに捜索費用は、4人の家族が均等に、1家族100万円ずつ支払ったそうです。
確かにジュンタロウさん。いくら高校生だったとはいえ…。
①〜④はすべて、自業自得。
捜索隊のおかげで生きて帰れただけ感謝しなければならないでしょう!!
とにかく、生半可な気持ちでサバイバルなど口にしてはいけないな、と強く感じた内容でした!!
また、僕は特に方向音痴でもあるので。
知らない山に入ったりしたらこんなことになるので厳禁!!
と自らに言い聞かせました!!