36キロにあった関門を越えられなかった僕は、その目の前で応援してくれていた友人たちのもとに無事、たどり着くことができました。
ゆみさんが撮ってくれた写真(^。^)
彼らはノボリをたたみ、帰り支度をしていたので、歩いていたら間に合わないところでした。
応援のみんなは、ここから徒歩5分の距離にある城東支所の駐車場にクルマを停めています。
おかべさんという友だちが、「あたしのクルマでよかったら乗って行く?」
と言ってくれたのですが。
流石にそこまで甘えることはできません。
ここから僕はいったんスタート地点まで戻り、預けている荷物を回収しなければならず。
ゴール付近の道路はまだ交通規制が続いているはず。渋滞や複雑な通行止めが予想されます。
おかべさんの提案は嬉しかったけど、やはり収容バスに乗るのがいちばんいいだろう、と判断。おかべさんには丁寧にお礼を言って、この場で別れました。
豊富な収容バス経験。
3度目の収容バス。
気になったのは…。
前の二回(2014北海道マラソン、2017京都マラソン)はいずれもシートにバスタオルがかけられていました。乗り込んでくるランナーたちは汗まみれのはず。シートに汗や匂いがこびり付いてしまうから。
しかし篠山の収容バスのシートにはタオルがかかっていませんでした。
タオルをかけてたらそのぶんの経費がかかります。エントリー代5,800円の大会、切り詰められるものは切り詰めているんでしょう。
あとでファブリーズとかでケアされるんだろうな…。お手間かけて申し訳ございません!!
こうしてバスは到着。
バス〜荷物までが…。
これは決して、大会運営に対するクレームとかではないので悪しからず読んでくださいね。
バスで下ろされた場所から、荷物を預けた場所までの距離がけっこう遠くて…(^_^;)
一歩ずつがガクガクなわれわれDNFランナーたちは、不良品ロボットの行進みたいに約1kmを歩いて荷物を取りに行きました(^_^;)
向こうからは、完走して晴れやかな顔をしたランナーが、胸に大きな完走メダルをぶら下げて歩いてきます…。
悔しいなあ…。
荷物保管所の横で初めていただいたしし汁。
濃厚なお味噌の味が疲れたカラダに染み渡り。
お味噌の塩味なのか、流した汗の味なのか。
それとも、流した涙の塩味か。
来年、必ず完走しよう、と固く心に誓うのでした。
駅までのシャトルバス
さて。
僕は極度の方向音痴です。
駅へと向かうバス乗り場の場所など、まったくわかりません。
ボランティアのウエアを着たおじさんに尋ねると、とても丁寧に教えてくださり。
バカな僕でもすぐにバス停にたどり着きました。
スタート前に食べたおにぎりとパン、そしてマラソン中に摂取したスポーツようかんとエネルギージェル以外は何も食べていません。
ハラヘッタ…
でも、バス待ちの列が長く、サイフもカバンの奥に押し込んだので、バスが駅に着いてから何か食べよう、と判断しました。
このバス停にもボラのおじさんが数名いらして。バスの運転手とやりとりしながらテキパキと乗客をさばいてくださり、列の長さの割には、30分も待たずに乗り込むことができました。
渋滞地獄
が…。
ここからがタイヘンでした…。
バスが、まったく進まないのです…。
前方が、大渋滞…。
僕はなんとか座れていたのですが、立ってるランナーたちにはかなりつらい時間だったのでは、と思います。
通常なら、篠山口の駅まで15分程度の距離のはずが。
1時間経っても到着の見込みがなく。
前の道路が長い直線なので、乗客からも状況が確認しやすく。
ずっと伸びている車列は、一向に改善する様子はありません。
10分で5メートル、進むか進まないか。
1時間が過ぎる頃、車内がざわつき始めました…。
「去年はこんなじゃなかった」「とても◯時の特急に間に合わない」「歩いた方が早いか?」
運転手さんも無線で「まったく動かない」旨をどこかに報告されています。
そしてついに…。
ある女性が、
「ここで降ろしてもらえますか?」
と運転手さんに申し出ました。
運転手さんも状況を鑑み、完全に停車状態であるその場所でドアを開け、女性を下ろすことに。
すると、半数以上の乗客が、降車の意思を示しました。
僕もシートから立ち上がり、バスを降りました。
降車した乗客についていけば駅までつくのは確実でしょうが、念のため、スマホで確認すると…。
降車地点から篠山口駅までは、
徒歩で21分…。
とナビされました(^_^;)
この痛む足で、21分歩くのか…(^_^;)
バスから降り、駅へと向かうランナーたち…(^_^;)
この道はがら空きなのに、なぜ一本入っただけのバス道はあんなに激混みなんだろう…。
その代わり、篠山の美しい森の脇を歩くことができました。
30分くらい歩いて、やっと到着…(^_^;)
とにかくハラが減った、何か食べよう。
と思ったのですが、時刻表を確認すると…。
あと数分で電車が出る…。
僕は食べ物を買うのを諦め、改札を通りました。
なんとか座れた座席は、直角の補助シート…。
ほとんどの乗客は普通席に座れていたので、ハズレ感満載の中…。
一時間以上、直角シートに座るのは、痛む足にとってはかなりの苦痛でした…(T ^ T)
しかも食べ物が何もないので…。
カバンを漁って、汗だくウエアをビニールから取り出し、ポケットに入っていたスポーツようかんを、ムシャムシャ食べながら…。
来年は必ず完走するぞ!!
と再び、固く心に誓うのでした…。