一昨日。
お方さまが、「トイレの水が止まれへん!」とのSOS信号を、「怒鳴る」という形で発した!
トイレへ急行すると、タンクにいつまでたっても水が溜まらないようであった。
よく見えない写真でごめんなさい。
中央下の、黒いゴムボールみたいなのが栓なのだが、これがタンクの内壁に引っ掛かって下に降りず、タンクに栓がされずに、いつまでも水がトイレに流れ出ている模様。
「TOTOに電話して!」
お方さまから指令が飛ぶ!
「なんか、『水のトラブルなんちゃら〜』、的なとこがええんちゃうやろか?すぐ来てくれそうやし?」
「TOTOや!」
再度の指示だ!これでTOTO以外に電話した場合は大変なことになる!
するとトップにヒットするのはトイレ関係のTOTOではなく、宝くじの「トト」であった。
「あっ!オータムジャンボ宝くじ!当選発表を確認してないね!」
引き出しから未確認の宝くじを取り出し、嬉々としてトイレで仁王立ち中のお方さまに持っていく!
「そんなん後や!はよTOTOに電話や!トイレのTOTOや!」
「了解です!」
徐々にイラつきはじめている。これ以上おちょくると限界を突破してしまう。
TOTOにTEL。例によって、最初は録音された機械の声に誘導されるが、すぐに生身の人間にたどり着いた。
事情を説明。大阪の八尾担当の修理係から電話をもらう手はずとなる。
しかし、今現在のこの水漏れはどうしたら良いのだ?
担当者が冷静な声で聞いてくる。「当社の製品であれば、Sから始まる番号が書かれているとおもうのですが」
これか!怪しいとは思ってたぜ!
「その製品ですと、タンクの右下にパイプがあり、ジョイント部分にマイナス型のネジがあると思いますが」
あるぜ!確かに!
「そのネジをドライバーで右に回していただくと水は止まります」
言われたとおりにしてみると、確かに水は止まった!
「修理の者が参りますまでは、お手数ですが、使用時には手で栓を降ろしていただき、ネジを左に回して水を溜め、使用後は再びネジを右に回して水を止めていただくという形でお願いいたします。ご不便おかけして申しわけございません」
とにかく、ネジによる水ストップのカラクリが分かったことは収穫であった。
「な?ネジで水がとまるやろ?『水のトラブルなんちゃら〜』とか、あの種のCMって、水がブワーッて溢れてる映像を流して、コッチの不安を煽ってる感じがして、好きちゃうねん!たかが、ネジひとつでクリアできる問題やのに!だからTOTOへ電話してほしかってん!」
「御意!」
さて翌日、TOTOの修理の人が来てくれたが、ひと目みるなり、表情を曇らせた。
「このマンション、築何年ですか?」
「えっ?我々は中古で買ったんですが、確か築20年くらいです」
「うーん、もう部品がないんだよなあ…」
修理の人がおっしゃるには、我が家のトイレの問題点は、
① タンクの内壁を覆っている発泡スチロールの層(結露を防ぐためのものらしい)が、劣化のためヒビ割れし、そこから水を吸収し、膨張してきたため、栓をするためのゴムボールが引っかかり、下に落ちないようになってしまった。
② 水量を調節する「浮き」も劣化が激しく、それによる水漏れも確認できる。
とのことであった。
「20年前の製品なんで、部品がもうないんです。タンクとトイレごと交換するしかありませんね…」
チョイチョイ、と部品交換して、1万円弱くらいで終わると予想していた我々にとって、衝撃的な内容であった。
「そ…そうした場合、費用はいかほどに…」
「取り付け工事、回収なども含めると、当社だと、約10万円くらいでしょうか…」
ガガガ━Σ(ll゚ω゚(ll゚д゚ll)゚∀゚ll)━ン!!!
「ホームセンターさんとかだと、もう少し安くであると思いますが…」
iPhoneで調べると、確かに、その7割程度の値段になりそうだ。
だが、ホームセンターへ行き、あれこれ調べ、という手間と、毎日使うトイレの不便と、どちらを天秤にかけるか悩んでいたところ…
「いちおう、応急処置だけはやっておきました」
さっきから、白いネチャネチャするゲル状の物質を、我が家のトイレの内側に塗っていたので、数日は使えるようになるのかな、とは期待してはいた。
担当してくれた石井さん。「お役に立てなくて申し訳ない」と頭を下げて帰ってくださりました。良い方でした。ありがとう(^^)
さて、近いうちにホームセンターいかなきゃなあ…