夫:子供の頃って、些細なことで「オレ、病気とちゃうかな?」って思ってたわ。
妻:どういうこと?
夫:例えば、お風呂に入って指がしゅわしゅわに浮腫んだら、「これ病気ちゃうかな?」とか、気圧の関係で耳がキーンってなったら、「これ病気ちゃうかな?」とか、いっつもビクビクしてたわ。
妻:けっ。小心者が。
夫:そんなことなかった?
妻:なかったねえ。
夫:…さすが未来の大物…
妻:…あ、1回だけあったわ。
夫:おっ。大物を不安にさせたネタって何?
妻:アタシって、子供の頃からまあまあ背ぇも高かった。
夫:ウンウン。
妻:そやのに、性的な発育は遅かってん。
夫:そうなんや。
妻:中学生になっても、オパーイも真っ平らやったし。
夫:それは今も続いてますね。
妻:え?
夫:何も言ってませんよ?
妻:中学になったら、クラスの女子はほぼ全員、生理が来てるのに。来てないの、いちばん背ぇが低い、トミ子ちゃんと、いちばん背ぇが高いアタシだけ。
夫:凸凹コンビやな。
妻:その時はさすがに不安になって、しかもタイミングよく、テレビで「両性具有」の人のことを知ったモンやから。
夫:うわあ。
妻:「アタシ、もうすぐチン◯コが生えてくるんや…」って真剣に思ったわ。
夫:御意。