・看板もなく
・料金表もなく
・ドアに取っ手もなく
・入店方法がわからない
そんなヘアーサロンが大阪・本町にある。
看板がないということは、新規顧客を特に求めていないということだ。
オーナーがたった一人で店を切り盛り。
完全予約制。ワンタイム・ワンゲスト。
自分の技術によほどの自信がない限り、こんな営業スタイルで商売などできないだろう。
だからと言って、オーナーがとんでもない変人か、というと決してそんなことはない。
アウトドア、特にキャンプなどを愛し、アルコールも好きで、明るくおしゃべりなナイスガイ、H氏がオーナーだ。
僕は、髪の毛についてはずっとコンプレックスがあった。若い頃からどうやってもまとまらない。すぐバラバラになるのだ。
中学に入ったころ、
「散髪屋さんじゃなくて、『美容院』言うところに行ったら、もっと上手にできるらしいで!」
と言う友からのアドバイスをもとに、最寄りの美容院に入ったら、中学生男子なのに、
「大阪のおばちゃん風パーマ」
にされた。
「悪化しとるがな!」
と吐き捨てた記憶がある。
なんでも、僕の髪は、
・つむじが二つあり、
・両サイドが後ろから前に向かって生えていて、
・えりあし部分が下から上に向かって生えていて、
・後頭部がうすい
と言う4重苦状態らしい。
10年前、お方さまからこの店を教えてもらうまでは、満足に髪を切ってもらった経験など皆無であった。
「sense 美容室」「sense ヘアーサロン」
などで検索しても何もヒットしない。
近くに来ても看板は何もない。わずかにドアの横に小さく
とだけ掲げている、このヘアーサロン。
2012年に、天王寺の某所にあった頃は、
▼雑居ビルのガラス戸にこれだけ。
だったので、新しくなってまだマシになったと言うべきか。
▼これが現在の入り口。美容院らしさゼロ。
▼入口のドア。
ご覧いただいてわかる通り、入口ドアには「取っ手」がない。
では前に立つと自動に開く「自動ドア」かと言うと、そうではない。
つまり、このドアは開かないのだ。
「特殊な呪文を唱えない限り!!」
その呪文はブログNG!とオーナーに言われたので、ここにアップすることはできない。
オーナーのH氏は、おしゃべり好きの明るい方だが、営業スタイルにこだわりがあり、
「ワンタイムワンゲスト」
つまり完全予約制。通りに看板を出し、誰でも入れる入口だと、予約外のゲストが来てしまい、混乱をきたす。
そのため、看板も出さず、入口も特殊な入り方しかできない、現在の店舗が出来上がった。
さて、このH氏、カットにはハサミ以外は全く使用しない。
お方さまが言うには、
「カット後、セットするのにブラシが不要で、とてもセットしやすい。昔、事情でH氏が数ヶ月、お休みされた際に、仕方なく別のお店でカットしてもらったら、やはり仕上がり後のセットが大変で、H氏の技術力の高さを再認識した」
とのことであった。
また、対男性客に対しては、
「薄毛の男性客を、カッコよくカットするのに絶対の自信を持っている」
とのことである。
それは、ここに通うようになって僕が終のすみかを見つけた、と思ったくらいに、薄毛の僕を上手にカットしていただいたことでも明らかだ。
▼ボサボサだった僕の髪を
▼こんなことして遊びながら(^◇^;)
▼最終的にはこう。
▼お方さまは
▼写真では確認しようもないが、髪質がサラッサラになっている。
【sense】
電話:06-6779-1232
薄毛でお悩みの男性諸氏、
ワンランク上の技術を持つ美容師をお探しの女性の皆さんへ。
ぜひ一度、都会の隠れ家で癒されながら、ヘアカットを楽しまれてはいかがでしょうか。