走れダイエットランナー!

ポンコツ夫とポンコツ嫁はん。ランニングで健康維持しつつ映画やテレビ見ながら言いあらそうブログです。

MENU

ひらかたハーフマラソン、心拍数110bpmで完走しました!

f:id:maddiehayes9915544:20170109215412j:plain

 

去年、まだ15kmしか走ったことがなかったお方さまを鍛えるために走った、ひらかたハーフマラソン

 

dietrunner.hatenablog.com

 

とても楽しい大会だったので今年もエントリーしたのは、去年の9月20日。

 

心臓カテーテル手術を受けた、ちょうど一週間後。

 

まだ、ランニング練習の再開すらしていなかった頃。

 

でもきっと、1月9日にはハーフくらい走れるようになってるはずだ!

 

と思ってエントリーした。

 

もちろんお方さまと二人でエントリーしたが、お方さまはどうしても外せない用事ができたため、今回はDNS*1

 

スタートは10:30。9:30到着のはずが…

 

スタート地点の最寄駅が京阪電車の「枚方公園駅」。なのに、なぜか枚方公園の次の駅「枚方市駅」だと思い込み、乗り過ごし。慌てて逆方向の電車で戻る、という失態を犯す。

 

1時間前到着で予定を立てておいて助かった。結局、9:45くらいに現場に到着。

 

まず大会本部へ行き、今回DNSとなったお方さまのゼッケンを返却。計測チップがついているので、全員、チップは返却しなければいけないのだ。

 

心臓にトラブルを抱えているため、心拍計は必須だ。あと、給水ボトルを腰に下げる。少しでも心臓への負担を減らすべく、水はこまめに補給しなければならない。

 

天気は曇り、気温は10度。走りやすい天候。

 

準備が整った頃、「枚方キング」の異名を持つ福島さんからメッセージが来る。

 

この御仁、親分肌で、毎週土曜日は近所の子供達を公民館に集めて映画を上映したり、教室を開いたりするイベントの世話役をはじめ、様々な世話役を買って出ている人で、みんなからの信頼が厚いのだ。

 

僕が入院した時でさえ、お見舞いに来てくれた。

 

dietrunner.hatenablog.com

 

福島さんはエントリーはしていないが、家が近所なので応援に来てくれているのだ。去年も来てくれた。

 

さらに!遠い南の島で、船に乗っているはずの清純兄さんまで、決して大きいとは言えないこの大会で再会できた!嬉しい!

 

▼清純兄さんと福島さん

f:id:maddiehayes9915544:20170109185741j:plain

 

いよいよスタート時間が近づいて来た。

 

福島さんがそわそわし始めた。

 

「オレも走ろうかな…」

 

最初は冗談かな、と思っていたが、福島さんのいでたちを見たら、完全に戦闘モード。いつでも走れる服装で応援に来ていた。

 

CW-Xのタイツ。背負っているリュックもよく見たらトレラン用リュックだ。上着も、ボディメーカーのウインドブレーカー。完全に、走るスタイルだ。

 

ひらかたハーフマラソンは、淀川の河川敷を走るマラソン大会なので、特に交通規制などはない。

 

だから参加者の横に、ゼッケンをつけていないランナーが走っていても問題はない。計測されないだけだ。

 

スタートと同時に、福島さんも走り始めた。

 

スタート〜5km

 

▼大好きな森脇さんが、スタート地点で檄を入れてくれる。

f:id:maddiehayes9915544:20170109200631j:plain

 

心拍数は110bpm〜115bpmあたりを目安に。

 

▼スタート直後、1km経過。僕の背後。ほぼ最後尾。

f:id:maddiehayes9915544:20170109195327j:plain

 

その心拍数だと、今までの経験では、調子が良い状態でキロ7:10、悪いとキロ8:00を超えてしまう。

 

制限時間3時間のこの大会、キロ8:30で制限時間のギリギリゴールになる計算だ。

 

ところがスタート直後は、信じられないくらい調子が良い。110bpmでキロ7:00ジャストだ。

 

だが調子が良いからといって、飛ばしすぎるといろんな意味で危険だ。

 

・まずそんな速度で21kmを走り通す脚ができているとは思えない。ずっとキロ7:30〜8:00のペースで、4kmを走る練習しかして来ていないのだ。

 

・もう一つは心臓への負担。心拍数が110bpmなので心配ないかもしれないが、何かあってからでは遅いのだ。

 

僕は用心して進んだ。ほぼ最後尾だが、そのことは気にするまい。

 

福島さんがいつのまにか並走していた。「調子、どうですか?」

 

「ちょっと良すぎなんです」

 

「良いですやんか」

 

「いや、慎重に進みますわ〜」

 

5km〜10km

 

心拍状態は依然して良好。他のランナーはというと、この辺りからがくんとスピードが落ち始めるランナーが散見される。

 

あんなに前を走っていた、紫のウエアを着た美女ガーも、いつのまにか歩いていた。

 

ジーパンで走っている兄ちゃん。去年もジーパンランナーはいたが、今年の兄ちゃんは、尻のポケットに大きな今風の財布まで入れている。

 

いくら何でも、そのスタイルは、ハーフマラソンを甘く身過ぎてませんか?(^_^;)

 

そのジーパン兄ちゃんは、10kmを前にへばっていた。僕が抜き去ると、しばらくして背後からダァ〜っと加速して抜き返し、3mほど前に出るとあっさりスピードダウンし。大きく肩で息をしながら減速。再び僕が抜く。

 

それを何度か繰り返すと、もう背後からくることもなくなってしまった。

 

その間、なぜか福島さんはなぜかずっと僕に並走してくれていた。二人でとりとめもないことを喋りながら、ずっと走っていた。

f:id:maddiehayes9915544:20170109212931j:plain

 

福島さんも、ダイエットで苦しんでいること。糖質の摂取に気をつけていること。

 

にもかかわらず、福知山マラソンではサブ4を達成したこと。

 

沖縄では12月で28度という凄まじい状況の中でマラソンをしたこと。etc。

 

「あれ!〇〇(関西で有名な某企業)の社長ですわ!」

 

ええっ?!確かに!関西人なら誰でも知ってる、有名な即席うどんの名前が入ったTシャツを着た大柄な男性が前方を走っていた。

 

福島さんがスピードを上げ、社長と並走し、何か言葉をかけていた。

 

社長さんはマイペースで走っている。我々は社長さんを後にした。

 

▼ずっと伴走してくれる福島さん

f:id:maddiehayes9915544:20170109215828j:plain

 

徐々に、ペースは落ちてきた。心拍数110bpmを維持するためには、キロ7:30くらいになってきた。でもまだまだ好調の部類だ。

 

10km〜15km

 

折り返して着たさとじゅんが声をかけてくれた。「博っさん!頑張って!」

 

「おお!さとじゅんサンキュー!!」

 

さとじゅんはかなり調子が良さそうだ。

 

僕の方は、心拍数を維持するには、キロ7:40くらいのペースになってきた。

 

脚はぜんぜん残っている。あとは無理せず、慎重にいこう。

 

「ここで待ってますわ!」

 

突然、福島さんが止まった。

 

え?どうしたん?

 

すぐに理由がわかった。目の前が、折り返し地点なのだ。折り返し地点には給水場と給食場がある。

 

福島さんは、お金を払ってエントリーしたわけではないので、給水・給食などはできない。だから手前で止まったのだ。

 

f:id:maddiehayes9915544:20170109205142j:plain

 

去年は給食には何も残っていなかったが、今年はチョコレートとアメちゃんが残っていた。

 

僕はアメちゃんをポケットに入れ、用意していたハニースティンガーの封を切って、口に流し込んだ。実はお腹がペコペコで、小さなチョコ程度では賄えないほどだったのだ。

 

item.rakuten.co.jp

 

ハニースティンガーの甘さを水で洗い流し、再び福島さんと合流。

 

もうこの人、最後までオレに伴走してくれはるつもりなんや…

 

そう思うと、妙に嬉しかった。

 

縁起でもない話だが、もし、東京マラソンの時の松村邦洋みたいに、ここで心臓発作を起こしても、大声で助けを呼んでくれる人がいるんだ、と思うと、心強かった。

 

周囲で、走り続けているランナーはほとんどいなくなってきた。ほぼ全員が歩いていた。

 

僕と福島さんは、キロ7:40という、一流ランナーからしたらジョギングにも満たないペースながら、止まらずコツコツ走り続けている。

 

そんな僕たちに追随するランナーが出てきた。僕たち二人の後ろにぴったりと張り付いてくるランナーが。

 

知り合いかな?と思って振り向いたが、ぜんぜん知らない人だった。このペースならついていける!と思い、張り付いたのだろう。

 

残念ながら、彼もしばらくするといなくなっていた。

 

15km〜ゴール

 

福島さんと喋りながらの、ハーフマラソンの旅。

 

とても楽しく、時間が経つのがあっという間だった。

 

気がついたら…あと4km。

 

 

この辺りは、ほんの少しだけ、心拍数が上がっている。僕のMAX値は118bpmだが、それくらいになっている。

 

キロ7:40で心拍数118bpmを維持していた。

 

それはいいのだが、ショックだったことがあった。

 

脚が、痛い。

 

脚が、残り少ない!

 

1年前までは、毎週土曜日は30km、日曜日は20km走っていた。毎週だ。

 

20kmの距離を走って足が痛いと感じたことなどなかった。

 

去年の8月にサロマを42kmでリタイアして以来の、20km越え。18km地点でもう脚が残っていない、と感じている。

 

ランナーとしての衰えを痛感した。

 

しかし、そんなことで気を落としてはいけない。

 

衰えているのはわかっている。また、休日に30km+20km走っていた頃に戻ろうと思っているわけではない。

 

心臓を手術して、再び走っているわけだが、以前と同じ姿に戻るべく走っているのではない。

 

心臓を手術したら、こんな走り方がある、という形を探しているのだ。

 

18kmで脚が残り少ない姿は不本意だが、まだ道は半ばだ。

 

あの日、手術室に入った時、この姿を想像できただろうか?

 

今、僕はレースを走っているのだ。確かに関門もない、制限時間3時間という決まりだけの、ゆるいレースではあるが。

 

志を同じくする者たちと、同じ道で汗をかくのはとても楽しい。この場に戻ってこれたのだ。

 

もちろん、早く走れるに越したことはないが、走ることさえできない仲間たちもいる。

 

走ることができる。

 

なんて幸せなことだろうか。

 

あと1km。

 

「ゴールシーン撮るんで、先に行きますね!」

 

福島さんがスピードを上げた。

 

去年、お方さまと、最後の1kmはスパートをかけた。

 

しかし、心拍計はMAX値を示している。

 

おまけに、脚も残り少ない。

 

それでも、だましだまし、速度を上げた。

 

さとじゅんがいた。「博っさん!あと100メートル!!」

 

▼絶好調だったさとじゅん。

f:id:maddiehayes9915544:20170109220033j:plain

 

さとじゅんはゴールして、着替えて、味噌汁飲んで、ここまで歩いてきたんや!めっちゃ調子良かったんやなあ!

 

ゴール手前、福島さんがいた。カメラを構え、僕を撮ってくれた。

 

 ▼ゴールの瞬間。福島さん撮影。

f:id:maddiehayes9915544:20170109212619j:plain

 

f:id:maddiehayes9915544:20170109212655j:plain

 

 やはり、大会は楽しい。

 

同じ道を走っているランナーは愛おしい。

 

ぶっちぎっていくエリートランナーより、

 

尻に財布を入れたジーパンで走る、ダメランナーの方が、僕に近い存在みたいで、愛おしい。

 

そして友よ。本当にありがとう。

 

僕と一緒に走ってくれた友よ。

 

なんども僕に声をかけてくれた友よ。

 

遠い南の島からやってきて、久しぶりに会えた友よ。

 

そしてFBなどでずっと応援してくれた、たくさんの友よ。

 

本当にありがとう。

 

ダメダメランナーですが、これからもよろしくお願いします。

 

▼完走証

f:id:maddiehayes9915544:20170109215321j:plain

 

▼心拍数。後半、少しだけ上がっているが、今日の状態は出来過ぎだ。

f:id:maddiehayes9915544:20170109220317j:plain

 

 ▼3.5kmと13kmで折り返し、あとは延々と川沿いを走るだけのコース。

 f:id:maddiehayes9915544:20170109185453p:plainf:id:maddiehayes9915544:20170109185508p:plain

 

▼ありがとう。ひらかたハーフマラソン

f:id:maddiehayes9915544:20170109185623j:plain

ドコモ口座キャッシュゲットモール

*1:Did Not Start。スタートせず棄権すること