久しぶりに神戸に行きました。市立博物館の「古代ギリシャ展」を見に行ったのですが、どうせなら南京町に寄ろう、ということで、これまた久しぶりに南京町へ。
横浜の中華街は、そのまま「中華街」と呼ぶのだと思いますが、神戸の中華街は「南京町(なんきんまち)と言います。横浜の中華街は、明らかに一つの街を形成していますが、神戸の南京町はあれに比べるとコンパクトです。
その代わりあちらこちらから伝わってくる熱気は、かなりのパワーとなって押し寄せてきます!実は僕も、ここで飲食をするつもりはなかったのですが、気がつくと料理屋さんに入っていました(笑)
で、思い出したのが「老祥記」さん。そういえばもう何十年も食べていない。
傍にいるお方さまに聞いたところ、以前、お方さまと南京町に来た時は、たまたま定休日にしている店が多かった日だったようで、お方さまは南京町がほとんど初体験だったようでした。
だから、「「老祥記」の豚まんを食べよう」と言っても、
「?なにそれ?」
な反応でした。ちょっと驚きでした。
関西人なら、行ったことはなくても名前くらいは知っててもエエやろ、というくらい有名なお店です。
僕自身、最後に食べたのは…たぶん20代の頃。もう20年以上前の話。正直、味なんて覚えていません。この機会にぜひ、食べてみたい!
実はこの直前に中華料理でお腹を満たしていた僕たちですが、「老祥記」の豚まんはとても小さいことで有名です。キット食べれるはず。
「行列ができてるはず。並ばなあかんよ」
と、店の前まで近づいてみると…
「あんまり並んでないわ」
とお方さま。平日は、それほどでもないんや…
と思ってよくみると…
違うのでした。お店は、通りの前。警備員さんがいて、通りの通行の邪魔にならないように、行列を分断させ、向こうにさらなる行列があるのでした。
「もーえーやん〜」と、その行列に萎えた感のあるお方さまでしたが、僕はどうしても食べたかったので、並びました。
水曜日の12:58分。「老祥記」の行列
平日の昼間でしたが、修学旅行生も散見され、行列は30mくらいはありました。でも、順番はけっこうすぐに回ってきました。待った時間は15分弱。
値段は、1個90円。
そう、書き間違いでも、見間違いでもありません。1個90円。
この安さも人気の秘密でしょう。ただし、販売は3個から。
待った時間、ここまで約10分。
若い頃の思い出では、テイクアウトで歩きながら食べた記憶なんですが、イートインスペースがあるのは知りませんでした。どうせなら、熱々をイートインで食べた方が美味しいに決まってる。
行列の隙間を縫うように設置してあるテーブルに座り、店内で食べることに。
席についてみると、ほとんどのお客さんはテイクアウトを希望されているので、回転が早く、待ち時間もそれほど長くないのでしょう。
我々のような観光客は3個を注文する人が多かったですが、地元民と思しきおばあちゃんなんかが、
「30個と、20個」
とか、大胆な単位で注文していたので、地元民にも愛されてるんだな、と思いました。
ただ!どうせならイートインがオススメです!
お茶が出てきますが、これがまた美味しい。
ジャスミン茶と烏龍茶をブレンドしてるのかな?絶妙な味。ただのお茶にも手なんて抜いてません。
イートインも最低3個。ですので我々も、3個1皿を2皿、注文。
1分もしないうちに出てきました。
「しっかり味がついていますから、まずはなにもつけずに食べてくださいね〜」
とのアドバイスが。
ひと口、パクリ。
皮にも、餡にも、濃厚な味が染み込んでいます。お方さまは、タレとか、カラシとかをつけていましたが、僕はなにもつけずに食べました。
前述しましたように、地元のお客さんが、大量に買っていく、ということは、味と値段が釣り合っている、と思っていいのではないでしょうか。
観光地で有名なお店って、いわゆる「観光地プライス」になって、地元民からは敬遠されがち。だから地元の人も買いに来るって、良いお店だなあ、と思いました。
3個で270円ですが、味が染み込んだ厚い皮、肉汁溢れるたっぷりの餡、これを3個食べると、かなりのボリューム、普通の豚まんの1個以上のボリューム感です。
すっかりファンになりました。またぜひ行きたい〜