先日、某有名ブロガーさんに質問する機会があった。
その際、僕が知りたかった質問を超えて、びっくりするような話が聞けたので、記しておこうと思う。
僕が知りたかった質問はこうだ。
映画評や書評などをブログに上げる時、写真を使う/使わないでは、記事そのものの説得力やリアリティ、さらには記事の持つ表現力さえも変わってくる。
例えば、映画の一場面の写真を貼れば、出演者の顔がわかるし、その映画の空気感も何と無く把握できる。全体的に暗いのか、明るい照明で撮っているのか。重厚な作品か、軽いタッチで見られるのか。
書評にしても、本の表紙を貼るのと貼らないのとでは、実際にその本を読んだというリアリティに圧倒的な差が出るだろう。
何より、書評を読んで本を買ってみようという気になった読者に、本の表紙の写真があれば、本屋さんでその本が探しやすいというメリットもある。
ところが一方で、写真の著作権という絡みが出てくる。
この問題について、ネットで調べて見ても、答えはどのサイトでも同じだ。
「その映画の公式サイトから写真をダウンロードして貼り付けたら、映画評として分かりやすいサイトにはなるが、一方で、写真の著作権で訴えられたら勝てない」
「本の表紙を自分で撮影し、書評でアップしても、著作権違反になる」
そのブロガーさんとしても、言えることは同じで、訴えられた場合は勝てない、とのことであった。
ただし、本屋さんとしても本を売りたい、映画関係者としても観客に来て欲しい、ので、訴えるということが現実にありえるか、となれば、あまり前例はない、とのこと。
しかしながら、書評、映画評の内容が、作品の内容を全否定するかのような、けなした内容なのであれば、営業妨害的な意味合いも加わり、訴訟に発展する可能性もある、とのこと。
いずれにせよ、ブログを書く側の自己判断であろう。
僕は基本的に、面白くないと思ったらブログにする必要はないと考える。みんなにオススメしたいから書く、という姿勢でブログを書こうと思っているので、ブログのスパイスになる範囲内で、写真は使っていこうかな、と思っている。
さて、質問はそこまでだったのだが、予備知識としてそのブロガーさんが教えてくれたことが興味深かった。
映画の公式サイトなどから写真を引っ張ってくる危険性は誰もが認識しているが、逆に、「無料写真サイト」から写真を引っ張って来ることにあまりに無防備すぎないか?ということであった。
「写真」 「無料」 でググると、無数の無料写真サイトが出てくる。我々はそこから、このブログのテーマに合った写真を検索し、アップするわけだが…
その写真は、本当に無料なのか?
その無料写真サイトは、本当に信頼できるサイトなのか?
確かに、その発想はなかった。
無料写真サイトと銘打っているサイトには、適当にネットの写真を寄せ集めて作っただけの、広告費稼ぎだけを目的としたサイトも多く存在する、とのことだ。
それを知らずに、その写真を使ったら…
もしかしたら、それはどこか異国の、プロのカメラマンが撮った、彼にとっては食い扶持である、重要な作品かもしれない。
それが判明した場合、これは間違いなく訴訟問題になる。
映画や書評の場合は、逆に作品の宣伝になるため、ブログで写真を使われることを黙認する場合が多いが、
無料だと思って平気で使っていたのが、実は無料ではなかった時の方が、問題が深刻であるのだ。
その種のトラブルを避けるためには、有料の写真を買うか、本当に安心な無料サイトから引っ張ってくるか、のどちらか。
そのブロガーさんが教えてくれた、安心な無料写真サイトは、
この二つは間違いない、とのことだった。
何気なく使っていた無料サイトの写真も、思わぬ落とし穴になりかねない!
意図せずに大切な話が聞けてよかった^_^