有名な選手が、大一番で結果を残せず不本意な成績だったとき。
この種のことを伝える報道でありがちなパターンが、
「〇〇選手は、今後の進退については明言を避けた」
の、文言。
吉田香織選手が大阪国際女子でDNFだったとき、ほんの一瞬だけど、僕はこのパターンが頭をよぎりました。
でも彼女はすぐにフェイスブックを更新し、そんなファンの心配を一蹴してくれます。今回の敗因の自分なりの分析と、得たものもあったと言うことを書いたあと、こんな言葉で締めくくりました。
またがんばりますので、応援宜しくお願い致します。
この言葉を読んだとき、これまで以上に彼女のファンになりました。
なんと潔い、アスリートなんだろう!
良い結果じゃなかったことにとらわれないで、こんな清々しい言葉を聞かせてくれることは、なんと嬉しいことだろう!
一方で、進退について考えてしまう、と言う気持ちも、理解できる気はします。自分の全存在をかけて練習してきたその結果が、自分の望むものではなかった時の、その喪失感たるや、いかばかりか。われわれ凡人が「理解できる」などと、気軽に口にすることさえ憚れるものでしょう。
だから逆に、DNF直後の吉田選手が、
またがんばりますので、応援宜しくお願い致します。
この言葉を発するのに、どれだけメンタルな力が必要だったろう。
それを思うと、熱いものがこみ上げずに入られません。
名古屋で、吉田選手はPBを更新されました。きっと、まだまだ頑張ってくれるんだろうな!
同じことを感じたのが、僕の友達の福浦さん。
国際ランナー資格を得るため、フルマラソン3時間9分台、30km2時間10分台、を目指している、俊足ランナーさんです。
去年暮れの大阪30kmで2時間11分19秒と、わずか19秒オーバーで国際資格を逃し、別府大分ではPBを1分も更新しながらも、3時間9分台には届きませんでした。東京も走ったけど、別府大分よりタイムは悪く、背水の陣で挑んだ名古屋ウィメンズ。結果は3時間29分と、彼女にしては悪い成績でした。(普通の人から見たら、とてつもない速さなんだけどね!)
打ち上げとか、彼女、くるんかなあ…
落ち込んじゃって、来ないんじゃないかなあ…
来ても、あまり喋らないんじゃないかなあ…
とか思っていましたが、そんな思いはとんだ杞憂でした!!
彼女はいつもの通り明るく、大きな声で楽しくおしゃべりをしていました!
その姿を見て、僕はとてもホッとして、同時に心が温かくなりました。
やっぱり、本当に強い人間って、こう言う人間なんだろうな、と思いました。
悪い結果を引きずらず、友達と笑って語り合える。
もちろん、本人の胸中は、本人にしかわからないけれど。
少なくても、ウジウジした姿は見せないメンタルの強さ。
福浦さんのメンタルは、もう国際ランナーを超えているな、と思いました。
だからみんなが彼女を愛し、みんなから応援されています!
大阪国際女子の時の吉田選手と、今回の福浦さんを見て思ったのは…
お二人とも若く、スタイルも良くで美人で。
吹けば飛びそうなほど、スレンダーなのに…
よくない結果を受け止めてなお笑顔を作る、しっかりしたメンタルを持っている。
逆に男の方が、悪い結果を受け止め切れずに、ウジウジ言ってしまうことが多いんじゃないかな。
女性の強さを、改めて感じました。
吉田選手も、福浦さんも、次も頑張ってね!