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激レアさんを連れてきた。4/2放送「バムン王国テレビのエースディレクター」、コントに出てきた「アフリカ中央テレビ」を彷彿とさせる、ムチャクチャなアフリカのテレビ局で孤軍奮闘した日本人の話。

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今回の激レアさんは

 

バムン王国テレビエースディレクターことオノさん。 

 

ゲストはサバンナの高橋とこじるり。

 

 

バムン王国

 

バムン王国を調べても、ウィキペディアにも載っていませんが…。

 

弘中アナによれば、

 

バムン王国とは、アフリカのカメルーンにかつて存在していた王国のこと 

 

だそうです。

 

バムン王国テレビとは、このバムン王国が存在していた地域に開局されたテレビ局で、開局は2011年。まだできて間もない、小さな小さなテレビ局。

 

オノさんの略歴

 

以前はNHK関連の制作会社に勤めていた元テレビマンでいらしたそうで。

 

「おかあさんといっしょ」も手がけていた経験の持ち主。

 

そんな彼、勤続12年目で退職、青年海外協力隊で開発途上国のテレビ制作支援活動に携わることになります。

 

そして、カメルーン王国のフンバン市に赴任。

 

 

カメルーンココ! 

カメルーンの位置
By MSClaudiu - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link

 

フンバン市

 

・首都ヤウンデから860km 

 

・人口約15万人 

 

・標高1,000mに位置、夏でも気候は涼しい

 

フンバン市の映像を見る限り、ビルなど近代的な建物は皆無、道路にもアスファルトなどは見当たらず、土が固められたままの道路。

 

人々の足元は裸足で。

 

今でも呪いが信じられているとのことでした。呪いを解くために頭にニワトリを乗せる、という伝統医療が紹介されていました。

 

第1話 え?王様がテレビ局をタテルーン?の巻

 

髙橋:これからずっと「カメルーン」とかけていくんですか?

 

弘中アナ:そうです。カメルーン、タテルーンです。

 

王国テレビ(正式名称「キャナル・モムテレビ局)

 

2011年開局したばかり。

 

王国テレビなので、トップは王様。その名も

 

ンボンボ・ンジャヤ

 

とおっしゃる方だそうで。

 

ただこのあたりがちょっと説明不足の気がしました。。

 

バムン王国はもう存在していないはず。この王様って、どこの王様なのかなあ(^_^;)

 

まあ、バムン王国の王族の末裔と考えるのが一般的でしょうね。

 

スポンサーは王様の妹、ラビアトゥー・ンジャヤさん。

 

王国テレビ 番組表

 

番組表はこんな感じ。

 

6:00 朝のニュース
8:00
8:00 ドキュメント
9:00
9:00 街頭インタビュー
10:00
10:00 社会問題ディベート
10:30
10:30 マンバの時間
11:30
11:30 街のインチキを暴け!!
12:00
12:00 昼のニュース
13:00
13:00 ドキュメント
14:00
15:00 ハウサ語の時間
16:00
16:00 音楽番組
17:00
17:00 アニメ
18:00
18:00 ドキュメント
19:00
19:00 ドラマ
20:00
20:00 夜のニュース
22:00

 

気になる内容!

 

11:30 街のインチキを暴け!!
12:00

 

この番組の一例として、オノさんは「牛の不正取引をしている場面を隠し撮り」といった内容をあげてらっしゃいました。

 

超テキトーなテレビ局

 

この通りに放送されることはほとんどなかった、とのことで。

 

これは、コンピューターのソフトに順番に番組をプログラムし、

 

「前の番組が終わったら次の番組が流れる」

 

という仕組みで。

 

番組そのものが、きっちりと時間を測って作られたものではなく。

 

だいたい、その時間に始まるが、きっちり00分からスタートするわけではないのでした。

 

番組制作の流れ

 

日本

 

思いつき企画取材構成台本撮影編集ナレーション

 

王国テレビ

 

思いつき撮影編集

 

サンプルとして、ヤシ酒作り職人の取材に行った時のVTRが流されました。

 

いきなりアポなしで行ったにもかかわらず、職人さんは笑いながら取材に応じてはくれるものの。

 

台本も何もないため…。

 

お酒をこすためのフィルターの洗浄シーンを延々と流す、という無茶苦茶な番組になっていました。

 

やっとこされてできたヤシ酒、職人さんはひとくち飲みますが…。

 

レポーターは飲まない、というオチ。

 

若林:飲まねえんかい!

 

と、日本人全員の声を若林が代弁していました(^_^;)

 

オノさんによれば

 

ここまで無茶苦茶だとは思いませんでした。ただ(番組制作への)熱気はすごくあったんで、そういう意味でモチベーションは持ち続けてはいた

 

 第2話 情熱消えルーンの巻

 

スタッフのあまりのユルユル具合に、MAXだったオノDのハートが徐々に崩壊していきます。

 

①局長計画性ゼロ問題

 

新番組の告知で、「◯月◯日◯時から、新番組が始まるよ!」とコメディアンを起用して告知!

 

 

予告したのに放送ナシ!!

 

オノさん:コメディ番組を放送したかったんでしょうけど、なんか予定が合わなかったみたいで…。

 

②緑色問題

 

クロマキー合成(緑、青などの背景をバックに撮影し、合成する)でニュース番組を作ろうとしたオノさん。

 

キャスターの方に、「くれぐれも緑色の服は着てこないように」と伝えていたにもかかわらず…。

 

何回言っても緑を着てくる。

 

髙橋:「緑色ダメって言ったじゃないですか」と言ったら「ゴメン」はあるんすか?

 

オノさん:ゴメンはあります。で、次は緑色着てこないでくださいね、って言っても、何かしら緑を着てくる。

 

③しょっちゅう停電問題

 

インフラが整っていないので、停電が頻発。編集はおろか、放送すらストップしてしまいます。

 

④ちょいちょいモノ無くなる問題

 

購入した延長コードが紛失。みんなに聞いて回ると、「ンジ(お酒大好き)が持って帰った」との証言が。

 

オノさん:それまでにも灰皿とかライターとか、無くなってたりするんですよ。で、そこにはもうンジしかいない。でも(本人は)認めたりしないんです」

 

これらのネガティブ要因の前にオノさん…

 

引きこもり状態に。

 

約2週間、家から出ず、ラジオを聴いて過ごしていたそうです。

 

 

第3話 一大プロジェクト開始すルーンの巻

 

王国テレビメンバーに振り回され続けたオノさん。

 

「日本流のやり方で番組を作ろう!!」

 

と思い立ちます。

 

長編ドキュメンタリー制作を提案したところ、

 

アロティという局員が参加したい、と手を上げてくれます。

 

内容は、「男社会で自立する女性にスポットを当てた、超重厚な社会はドキュメント」に決めます。

 

オノさんはこのアロティに演出を全面的に任せますが…。

 

消えたアロティ

 

ある日、とつぜん現場に来なくなります!

 

フランスの映画会社がカメルーンの映画監督を育てるプロジェクトに参加するため、4 ヶ月もの長期にわたり休職すると宣言…。

 

しかし、アロティの抜けた穴を埋めるため、他のスタッフに声をかけると…。

 

たくさんの人々が、オノさんの仕事を助けてくれて。

 

完成

 

こうして、一年かけてドキュメンタリーは完成。

 

犯罪に巻き込まれ、心を閉ざしてしまった女性たちが、職業訓練校で奮闘する様子を描きました。

 

映像の一部が番組内で流れましたが、今まで流れた王国テレビの番組とは違って、日本で制作されたドキュメンタリーのように、きっちりと形が整った内容でした。

 

最終話 史上初の快挙

 

最終話だけはカメルーンとかかっていなくて。

 

オノさんはこの番組を持って、カメルーンの国営放送へ向かいます。

 

高いクオリティで完成したこの番組を、カメルーン全土で見て欲しい、という願いから、番組を売り込みに行ったのです。

 

そして、見事、オノさんたちの番組は全国放送で流れます。

 

もちろん、王国テレビとしては初めての、全国放送でのオンエア。

 

オノさんは2年の任期を終え、日本に帰国。

 

その後、このテレビ局を再訪した際…。

 

酒飲みで、他人のものを盗むンジだけは、王国テレビをクビになっていた、というオチで終わります。

 

4/9まで、Tverで視聴可能です!

 

tver.jp