長崎・松翁軒(しょうおうけん)のカステラ。
不勉強なことに、僕はその名前を知らなかった。
カステラといえば、文明堂しか知らない。
福砂屋、とか、言われたら、なんとなく「あ〜」とかなるが。
松翁軒さんはあ〜もへったくれもなく、ぜんぜん知らなかった。
親戚が長崎に行って来たらしく、今回、我が家に長崎土産がけっこう投下された。
その中にあった、松翁軒のカステラ。
なんでも、長崎の人の間ではファンが多いらしい。包み紙を見ても、老舗の佇まいが感じられる。300年の歴史あるカステラ屋さんだそうだ。
これはぜひ食べてみたい。
ところが、である。
僕は現在、積極的には糖質は摂取しない生活を送っている。せいぜい、朝に食べる食パンくらいなものだ。
カステラなど、もってのほかだ。
うーん、困った。
食べたいけれど、食べられない。
そんな時はどうしたらいいか。
もちろん、僕が食べれない=お方さまが食べる、という公式が当てはまる。
そこで!
お方さまが食べている時に、
「ひとくちちょうだい!」作戦
を決行する、というのが最も有効な手段であろう。
そのためには、お方さまがこのカステラの包みを開け、おやつなのか酒のあてなのか知らないが、カステラを食べるタイミングを見計らうことが必要だ。
僕は待った。
しかしながら…
ヤツは、なかなかカステラを食べない。
酒のあては、好きな「チーチク」(ちくわの穴にチーズの差し込んだもの) やチータラ(魚の"たら"でチーズを挟んだもの)などを食べ、カステラに手を出さない。
いつになったら食べるのだ…
僕は待った。あのお方さまが、こんな美味しそうなカステラをそんなにガマンできるとは思わないが…
ハッ?!
ふ!封が!いつのまにか開いている!!
なぜだ?!僕の前では一切食べていないのに?!
中身を確認すると、もう3切れしか残っていない!!
一体、いつ、食べたのだ?!
推理小説の密室殺人みたいに不可解なこの状況よ!
この謎は…
数日後、お方さまが仕事中によこしたメールで、氷解するのであった。
ヤツは!
毎日、こっそり、ひときれずつ、カステラをラップに包んで、職場へおやつとして持って行って食べていたのだ!
どおりで!家の中で食べてるところを見ないはずだ!
ああ、迂闊だった…
お方さま扱いのプロを自認していたが…。
まだまだ、裏の裏をかかれていたのだった…
お方さまのランニングログ
今日は90分ジョグ。
・最初の15分=ウォーミングアップ
・次の60分=楽な最速
・最後の15分=クールダウン
の要領で走った。
(ちなみに、伴走していた僕は、30分が過ぎたあたりに右のふくらはぎに違和感を感じ、即リタイア)
足は最後まで、なんの問題もなかった、とのことです。
お方さまの心拍数と概要
お方さまの血圧と脈拍
血圧:124-79
脈拍:74
感想
途中で僕がリタイアというアクシデントはあったものの、お方さまとしては満足のいく練習ができたようであった。
ウォーミングアップとクールダウンはキロ8:30くらいで、楽な最速はキロ7:30くらいで走り、問題なくこなせたようだ。
スタート後、45分を過ぎたあたりから、自然に体が動き始め、足が勝手に前へ、前へ、と進むようになった、とのことでした。
昨日のブログでは、
本来は、心臓病が治りたての僕のペーサーのはずだったお方さまだが、逆に僕の方が、足を故障したお方さまのペーサーになりつつある。
などと、お方さまの悪口を言っていた僕だが、今日はまた立場が変わり、僕が違和感を感じてリタイアとは…
おお!このポンコツ夫婦の、あしたはどっちだ?!
あと6日!!